四季が豊かな日本には、野菜の旬も移り変わります。旬の野菜のおいしさを子供にも伝えていきたいですよね。親子で語る季節のお便りシリーズ、8月の野菜についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
緑色のピーマンの仲間に、赤や黄色のパプリカがあるね。じつはピーマンもパプリカも、あのから〜い唐辛子と同じグループなんだって。
外側は濃い緑色で中には白い種が入っているよ。中は空洞で、ふっくらした形をしているね。
枝になるよ。
焼いたり、炒めたり、おひたしにしたりする。ハンバーグやスープに入れたり、肉を入れて焼いたりと、いろいろな食べ方ができるよ。
ゴーヤはにがうりともいうよ。苦い瓜ってそのままの名前だね。
外側は濃い緑色で、中は白い。ゴーヤにも種がいっぱい入っているね。
枝になるよ。
卵といっしょに炒めるゴーヤチャンプルという料理が有名。茹でてサラダにしたりしてもいいね。
オクラやモロヘイヤのネバネバのもとはムチンという成分です。粘膜を保護するため夏の暑さで弱った胃腸の調子を整えてくれる働きがあり、また疲労回復の効果があるとされています。
一方、ピーマンもビタミンAやCが豊富で、こちらも疲労回復の働きがあります。ゴーヤの苦味成分であるモモルデシンには、胃液の分泌を促進して食欲をアップさせてくれるので夏バテ防止に役立ってくれます。
子供にこれら一つ一つの効果を説明するのは難しいですが、旬の野菜にはその季節に合った働きがあることを伝えてみてください。「食べ物はエネルギーになったり、体を作ってくれたりする以外に、体の調子も整えてくれる」と知ることで、「食事をきちんと食べよう」という気持ちが育まれることでしょう。(TEXT:松崎祐子)