毎日暑く、冷奴の美味しい季節となりました。冷奴といえば、豆腐の上に薬味などをのせるだけの簡単レシピ。作るのが面倒でも、食材の組み合わせ次第で立派なおかずになります。
今回はさらに、薬膳の考え方を用いてお悩み別に冷奴のアレンジをご紹介します♪まずは、ベースとなる豆腐の薬膳効果を見てみましょう。
豆腐には種々の種類がありますが、全て水を補う作用があります。その中でも特に効果が高いのは水分含量の多い絹ごし豆腐や充填豆腐で、喉や唇の渇きを感じる時に用いると良い食材です。少し身体を冷やすので熱感を感じる時はそのまま食べ、冷え症の人やむくみやすい人は量を控えるか、火を通すと良いでしょう。
気や血を補う食材を組み合わせると豆腐の体を潤すはたらきを高めてくれます。 今回はお悩み別に3種類の冷奴をご紹介します。
チーズにも体を潤すはたらきがあるため、豆腐との相乗効果が期待できます。
〈作り方〉
1.アスパラガスを食べやすい大きさに切って茹でる。
2.クリームチーズは電子レンジに30秒かけて柔らかくする。
3.2を鰹だし麺つゆで延ばしてクリームチーズソースを作る。
4.豆腐を切って皿に盛り、3のソースをかけ、1のアスパラガスを添える。
ツナやコーンには気を補うはたらきがあり、「疲れ、だるさ」がある人におすすめの組み合わせです。山椒をかけることで、気の巡りもよくなり効果がアップします。
〈材料〉
・豆腐…お好みで
・ツナ(缶詰)…適量
・コーン(缶詰)…適量
・山椒…適量
・ポン酢…適量
〈作り方〉
材料を豆腐の上にのせて、山椒、ポン酢をかければ出来上がりです。
ひじき、かつお節、黒きくらげには血を補い、巡りを良くしてくれるはたらきがあります。そのため、「貧血気味の人、クマが気になる、不眠気味」の人におすすめの組み合わせです。クコの実にも、血を補うはたらきがあります。
〈材料〉
・ひじき(缶詰)…適量
・かつお節…適量
・黒きくらげ…適量
・ポン酢…適量
・クコの実(あれば)
〈作り方〉
1.黒きくらげは、ぬるま湯で戻して刻んでおく。
2.材料を混ぜて、ポン酢で和える。
3.豆腐の上にのせ、お好みでポン酢を足し、あればクコの実を飾る。
どれも簡単なレシピなので、体調に合わせて取り入れてみてくださいね♪
漢方・漢方薬・薬膳のポータルサイト「漢方デスク」で、漢方の専門家として食事やライフスタイル、漢方薬について提案している薬剤師です。「みんなの漢方相談」でお悩みに関してもお答えしています。