世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、バルト三国のひとつエストニアは首都タリンのダイシさんの食卓へ!エストニアの伝統料理「塩漬けニシンのサンドイッチ」を振る舞ってもらったそうですよ。
世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先で現地の人を訪ねて、世界中の食卓を実際に取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。
第22回目は、エストニアの食卓から!バルト三国の北側に位置するエストニア。ここ最近だと、1991年ソビエト連邦解体の前夜、「歌の革命」を経て独立したことが記憶に新しい国。
ただ実は、何世紀にも渡り、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ポーランドやロシアの国々に支配されたことで、さまざまな文化の影響を受けた土地なんです。
食文化においては、ドイツやスウェーデンの強い影響を受けていますが、元々の文化が一番近いのはフィンランド。
実は、母語のエストニア語も、ロシアやヨーロッパの言語と大きく異なり、フィンランド語族と共通している点が多々あるのです。
食文化も同様にフィンランド料理と近いと言われています。調理法は全般的に煮込むものが多く、牛乳とジャガイモはエストニア料理に欠かせません。
バルト海に面しているエストニアは魚が豊富!特にニシン (Herring) やウナギ (Anguilla) がよく収穫されます。
そして、主食となるのは、独特の風味を持つ黒パン!原料はライ麦で、酸味があって固め。柔らかくてモチモチとしたパンが好きな日本人の口には、ちょっと馴染み難いかも知れません。
ただ、豚肉料理との相性は抜群。このライ麦黒パンの風味が、エストニア料理の味を更に引き立ててくれるのです。
今回訪ねたのは、首都タリンに住むダイシさんの食卓。
女性用のおしゃれなアパレルショップで働く彼女は、なんとも色気のあるエストニア美女。タリン出身のシティーガールです。
エストニアは、ソビエト時代にデジタル領域を研究する施設が多くあったことから、今でもデジタルにおいては世界最先端。
国民の8割以上がICチップの入ったIDカードを保有していたり、2003年から選挙の電子投票が可能だったりします。なんてスマートな国!
最近では、タリンに残されたソビエト時代の軍用施設がリノベーションされて、おしゃれなカフェやコミュニティスペース、屋上映画館などに生まれ変わっているのです。何かが始まる春の息吹の気配にワクワクとしてしまいますね。