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コラム

大切なひとに贈りたい、特別ないちごジャムを作りましょう

ありがとう、という気持ちを伝えたい時、あの人にプレゼントをさしあげたい時、たとえば、元気のない方を励ましたい時に、料理というのは、とてもすてきな贈りものになります。

料理はこしらえる人の気持ちが、素直に表れるものです。今すぐ誰かに何かをという気持ちがなくても、こしらえていると、ひとつふたつと顔が浮かんできます。あの人にあげたい、あの人に食べさせたい、というように。そういう気持ちを気づかせてくれるのも料理の素晴らしさなのです。

ジャムが教えてくれること

ジャムを煮ている時こそ、あの人この人と顔が浮かびます。ありがとうと感謝を伝えたい人を思い出すというか、自然とそんな気持ちになるのです。

お玉でジャムをかき混ぜていると、出来上がったらあの人に届けようと、ふと思ったり。そんなことをジャムが教えてくれるのです。ジャムを煮るとは、誰かに手紙を書くことと似ているのかもしれません。

いちごジャムを作ってみましょう

<材料(作りやすい分量)>

いちご・・・1キロ
グラニュー糖・・・500グラム

材料とグラニュー糖の割合が2対1でしたら、量は増やしても減らしても結構です。ジャムを煮るには深鍋があるとよいでしょう。ステンレス製もしくは銅製がおすすめです。

<作り方>

1.いちごは洗わずにヘタを取り、ボールに入れ、グラニュー糖を全体にまぶします。手を使ってやさしくかきまぜたら、このまま一晩置いておきます。
2.次の日になると、いちごから水分が出ていますので、ボールのすべてを用意した鍋に移し、強火で煮詰めていきます。水分が少ないかなと思っても、熱が加わると水分が出てきますので心配いりません。
3.沸いてきたら、中火にし、浮かんできたアクをていねいに取っていきましょう。
4.45分くらい経ち、煮詰まってくると、小さい泡が大きい泡に変わっていきます。煮たことで、いちごは柔らかくなっているのでお玉で適度につぶします。つぶし具合はお好みで加減してください。

5.トロミかかった大きな泡が上がるようになったら火を止めます。煮ている時はさらさらでも、ジャムは冷えるとかたまりますので、あまり煮詰め過ぎないようにしましょう。ジャム全体にツヤが出たら出来上がりです。
6.保存瓶を用意しておいて、ジャムが冷めないうちに、ていねいに瓶に詰めていきます。ジャムを詰めたら蓋をし、瓶を逆さにしたままで冷まし、空気を抜きます。保存瓶は沸騰したお湯につけて減菌消毒しておきます。

最後の楽しみ

楽しみはこれからです。保存瓶にラベルを書いて貼りましょう。透明な梱包用テープが便利です。プレゼント用でしたら、メッセージでもよいですし、日付と中身も書いておきます。

ジャムは出来立てよりも、二、三日置いてから食べたほうが、味が落ち着いておいしいものです。好みでグラニュー糖の代わりに三温糖でもよいですが、おいしさから言うとグラニュー糖をおすすめします。

季節のフルーツを使ったジャム作りをぜひお楽しみください。

文:松浦弥太郎 写真:片山育美

くらしのきほん

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