サラダやつけ合わせなどで、生のまま食べることが多いトマト。実は、焼くことでおいしさも栄養もアップするのを知っていましたか? これからの季節、ますますおいしくなるトマトをもっともっと楽しむために、とっておき「焼きトマト」をご紹介します。
夏を代表する野菜といえば、太陽のように真っ赤なトマト。赤色が入ることで食卓が一気に華やぎ、食欲アップにも役立ちますよね。トマトの赤色は、「リコピン」の色。若さと健康をキープするのに必要な抗酸化作用が高く、ビタミンEの1000倍あるとも言われる、注目の成分です。この「リコピン」。実は、フレッシュなトマトよりも加工したトマトのほうが吸収力が高くなるって、知っていましたか? 「リコピン」は熱に強く、油といっしょに摂ることで吸収力がアップします。トマトというとサラダやつけ合わせに使うことが多いですが、加熱してこそ栄養効果がアップ! トマトソースや煮込み料理もいいですが、暑い夏には手早くできてさっぱりとおいしい「焼きトマト」がおすすめです。
トマトはうまみの素になるグルタミン酸をたっぷり含む野菜です。焼くことで水分が減り、うまみが凝縮。甘みも出て、いっそうおいしさを感じるようになります。クックパッドにも「焼きトマト」のレシピがいろいろありましたよ。
いろいろな調味料を使わなくても、シンプルな味付けでおいしくなるのが「焼きトマト」の魅力ですね。さらに、夏野菜のトマトは体を冷やす効果がありますが、焼くことで性質が変わるので、冷え性の人でも食べやすくなるとか。簡単にできて、体にもおいしい♪ 夏は「焼きトマト」に決まりです!(TEXT:田久晶子)