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旦那さんが喜ぶ、モテごはんを作るコツ Vol.1

モデル・タレント 越智千恵子:つくれぽ数2000件!「モテる!定食屋さんの生姜焼き」の作者でもあり、人気ブロガーの越智さんが料理をはじめたのは、結婚をしてから。旦那さんが食べたいもの、喜んでくれるものを追究した“モテる”料理は、数々の書籍になり、今や主婦のみなさんのバイブルになっています。毎日のごはん作りを肩肘張らずに楽しむ越智さんの、料理への思い、クックパッドのへの思いを前後編に渡って紹介します。

旦那さんのひと言が料理をはじめるきっかけに

この春、5冊目の料理本を出版。クックパッドでも数々の料理を紹介している越智さんですが、料理をはじめたのは5年前と聞き、驚きました。
「結婚するまでは料理をしたことがほとんどなくて、自分はおっちょこちょいだし料理に向いてないと思っていたんです。その一方で、電化製品などを使うのは大好きで、パソコンやビデオなど取扱説明書を見ながら配線したり操作したり、黙々とやっていました。そんな私を見て主人が『取扱説明書をレシピだと思って、食材を買ってきたら料理ができるじゃん』と言ったのです。なるほど!と思って、早速本屋さんへ行きました。初心者用のレシピ本を買って、食材を揃え、見よう見まねで作ったら、本当にできた! そこから一気にのめり込んでいきました」

発想の転換が、料理をはじめるきっかけに。包丁をあまり握ったこともなかったと聞きますが、大丈夫だったのでしょうか。 「本とネットが私の先生でした。本には工程は書いてあるけど、料理用語がわからない。そんなときはすぐネット検索、みじん切りとか拍子木切りとか切り方がわからないときはYouTubeを見て。みんなとても丁寧に教えてくださいます(笑) だから料理教室に通うこともなく家で地道にがんばりました。最初は一品作るのにすごく時間がかかったけれど、少しずつ。まずは本の通り作って、そこから主人好みの味に工夫していきました」

女性目線と男性目線は全く違う!

まずは肉料理と考え、生姜焼きからチャレンジ。作ってみると肉の部位や味つけなどに、男女の見解の違いがあったそう。
「私は生姜焼きというと厚いロース肉のイメージで、当初はそれで作っていたんですが、主人に『定食屋で食べる細切れっぽい肉でたれが絡んでいるのがいいと思う』と言われて。またある日はカキフライのソースをアレンジしようと考えていたら、主人の好みはウスターソースとマヨネーズで、新しいソースは必要なく食べ終わる。女性目線と男性目線って差があるんですよね。そこがおもしろく、気づかされることも多かったです。女性はどうしても足し算になっちゃうし、いろいろアレンジしたくなるけれど、男性はどちらかというと引き算でシンプル、定番好きということがわかってきました」

たしかに毎日料理をしていると、材料や味つけを工夫したり、新しい料理に挑戦したくなることも。越智家では日々のメニューをどのように決めているのでしょうか。
「旦那さんに何を食べたいか聞いています。リクエストは大抵わかりやすい定番料理。実は昨日も生姜焼き定食を作りました! 同じものを何度も作っていると女性はアレンジしたくなりますが、そこは我慢。メイン以外で野菜を使うなどして、栄養バランスや彩りを考えます。リクエストがあれば同じメニューが続いたっていいんです。逆に楽できた!くらいの気持ちでパパッと作っちゃいます」

がんばり過ぎず、さりげなく「おいしい」を引き出す

越智さんはお弁当本も出されていますが、旦那さんに作るお弁当で何か気をつけていることはありますか。
「基本はふだんの料理と同じです。主人がガッツリしたものが食べたいと言ったらお肉、さっぱりなら魚をメインにして、あとは彩りを考えながら副菜を決めます。盛りつけはスーパーに並んでいるお弁当やおせち料理を参考にしました。女子はハートとか書いて可愛くアレンジしたいけれど、どこで開けるかわからないから過度な演出はせず、食べやすさと彩りを重視。お弁当も足し算ではなく引き算で考えるよう心がけました」

常に旦那さんを思って料理を作られている越智さん。家族の「おいしい!」の言葉は、主婦にとって何よりのモチベーションになります。でも毎日のことになると感動も薄れがち。「おいしい!」を引き出すコツがあったら教えてください。 「自分の理想や価値観を押し付けないことでしょうか。あと、がんばり過ぎないこと。がんばり過ぎると気が重くなるので、気負わずに何事も腹八分目くらいの気持ちに留めています。がんばって作ったのよ!と心では思っていてもさりげなく接して、『おいしい』という言葉が聞けたら興奮し過ぎず『ありがとう』と簡潔に。うれしい気持ちはクックパッドやブログに書いて女子同士で盛り上がります(笑) おかずを残しているときも『なんで残したの?』とは聞かずに、苦手なんだなと思って次作るとき工夫します。喜んで食べてもらえることがいちばんですから」

旦那さんに作る“モテる”料理は、相手を想う料理。そのひとつひとつに思いやりが詰まっています。

つくれぽ2000件以上の殿堂入りレシピ

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モデル・タレント 越智千恵子

2008年、プロデューサーのおちまさと氏との結婚を機に本格的に料理を始める。oixiレシピブログではランキング連続1位を記録し殿堂入りに。2010年、女児を出産。楽しみながら家事や子育てをする日々の暮らしをつづったオフィシャルブログは、1日数十万のアクセスがあり若いママたちに人気を呼んでいる。著書に、「旦那さん弁当」(SDP)、「旦那さん定食」「旦那さん定食カロリー 1/2」(主婦の友社)など。

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