料理ができる男は最強!?元料理人が教える、キッチンに立つことで得られる3つのメリット

――料理をしてよかったと思うことは？
メリットはたくさんあるのですが、3つくらいに絞るとすると、まずひとつは「モテる」ようになります。「モテる」というのは、女性からチヤホヤされるという恋愛的な意味だけではありません。例えば「パパかっこいい！」と妻や子どもから見直されたり、友だちから「BBQするから絶対に参加してくれよ！」と言われたり、いろいろな人から褒めてもらう回数が増えます。男性にとって「かっこいい」は一番の褒め言葉ですからね（笑）。

次によかったなと思ったのは、友だちの輪が広がったこと。今はSNSがあるので、簡単に料理グループに参加できるようになりました。もちろん初心者だけのグループもあるのでSNSを介して年齢・性別関係なく友だちが作りやすくなります。

そして、3つめは「奥さんの手助け」ができるようになります。毎日の料理というのは想像以上に大変です。献立を考え、時間に追われながら料理をして、後片付けをする。そのほかにも、ごみ捨て、ペットボトルの分別、照明の交換など、いわゆる“名もなき家事”がたくさんあります。自分が料理をすることで、その負担を減らすことができるのは大きいと思います。

――お母さんたちの視点になって料理をされているんですね。
はい。世のお母さん方や料理を始めたいと思っている方の役に立てればと思って、レシピ投稿も始めました。「毎日の料理をもっと楽に、そして少しでも楽しく」というテーマのもとオンラインレッスンを行ったり、それ以外にも「モテモテ料理研究会」という、料理好き、料理は得意じゃないけど食を愛する人が集まるコミュニティも運営しています。

――料理未経験者にはいつもどんなアドバイスをされていますか？
まずは、食材を切ったり、炒めたり、煮たり、調理を楽しむこと。特に男性は、物づくりが好きな人が多いと思うので、ハマると楽しいと思います。それで慣れてきたら、自分が食べたいものを作って、食べることを楽しむ。今はクックパッドなどで検索すれば、どんな料理でも作れる時代です。自分で作ったものを食べて「俺が作った○○結構うまいじゃん！」と思うと、それが自信につながり、次も絶対チャレンジしたくなるはずです。

そして、やっぱり一番大事なのは「人に喜んでもらう、褒めてもらう」ことですね。奥さん、お子さん、彼女、両親、友人、誰でもいいので、その人が喜んでくれそうな料理をひとつ考えて作ってみてください。食べてくれた人が「おいしい」と褒めてくれるとうれしくて、料理により興味を持つはずです。

――褒められるとやる気が高まりますよね。
そうですね。僕自身もそうでした。僕は20歳のときに自分のお店を持ちたいと思って料理の道に進みましたが、なかなか思うようにいかず、一度料理から離れた時期があったんです。でも面白いもので、料理人を辞めてから「料理が上手いね」「男の人なのに料理できるんだ」「ぜひ料理を作って欲しい」などと褒められるようになりました。褒められるとやっぱりうれしいんですよ。仕事として料理をしていた時より、10倍楽しくなりました。

最初は自信をつけて楽しむことが大切だから、決して難しい料理でなくてもOK！すご～く簡単に作れる料理でもおいしい料理はたくさんありますよ。

――初心者でも楽しめるレシピを教えてください。

簡単なわりには、料理上手に見えるし、男女ともにウケもよく、褒められやすいレシピです。ポイントは、にんにくのみじん切りを弱火でじっくり炒め、香りを出すこと。そして、トマト缶を加えたら余分な水分と酸味を飛ばすまでしっかり煮込むことです。

味付けがシンプルなので、柔らかい鶏むね肉ととろけたチーズがポイントです。鶏むね肉を焼きすぎないこと、チーズを加えたらしっかりとろけるまで火を通すことです。

食べ応えのある食感とご飯に合う味付けが、特に男性におすすめのレシピです。こちらも鶏むね肉同様に、柔らかく仕上げることが大切ですので、火を入れすぎないようにしましょう。また、万能たれ（醤油・酒・みりんを同割にした便利なたれ）を使用しますが、煮詰める度合いが慣れないとちょっと難しいかもしれません。サラサラではなく、いい感じにとろみがついて照りが出るように仕上げます。

料理人として働いていたときのスキルを生かして、SNSなどでレシピ配信を行っている「元料理人の時短レシピさん」。料理の楽しさ・大変さを熟知している彼ならではの視点から男性も楽しめる料理のコツを伝授。クックパッドにも、初心者でも楽しめる簡単でおいしいレシピを多数投稿しています。ぜひチェックしてみてください！