夏の暑いときに起こるとされる脱水症。ところが、冬にもピークがあるって知っていましたか。特に乳幼児は下痢や嘔吐によって、知らない間に「かくれ脱水」になってしまっていることも。
赤ちゃんの体は約80〜70%が水分。これは成人の体の水分量が約60%なのと比較すると、より多くの水分量を保たなければならないことがわかります。さらに、赤ちゃんは新陳代謝がよく汗っかきなので、大人よりも多くの水分を体の外に出しています。また、体内の水分量を調節する機能も未熟なため、食事の水分量が減ったり下痢などでいつもより多く水分を出してしまうだけで脱水症になってしまうのです。夏の暑い日だけでなく、冬でも乳幼児は脱水症になりやすいことを知っておきましょう。
特にこの時期気をつけてほしいのが、ノロウィルスやロタウィルスなどの胃腸炎にかかってしまったとき。このようなウィルスからくる下痢・嘔吐などによる脱水を「冬脱水」と呼んでいます。夏の暑さなどで汗から水分が出てしまう脱水に比べ、冬脱水は一気に多くの水分と電解質が失われてしまうことが特徴です。乳幼児が下痢や嘔吐をした時には、まず脱水症にならないようにケアをしてあげましょう。
下痢・嘔吐のケアで気をつけたいのが、塩分を補わず水分だけを飲んでしまうこと。かえって脱水が進行してしまう場合があります。水分とともにナトリウムやカリウムなどのイオン類(=電解質)を補給してください。おすすめなのは、市販の経口補水液を5cc(小さじ1杯)程度ずつ1~5分おきに飲ませる方法です。授乳期の赤ちゃんは母乳やミルクでかまいません。1時間続けてみて吐き出さないようであれば、その後もゆっくり与えましょう。
いつもに比べて、以下のようなサインを2つ以上認めたら脱水症を疑いましょう
下痢や嘔吐だけでなく、発熱などで汗をかいたりしたときなどにも気をつけてください。また、乳幼児の体調変化は急激に進みます。もちろん不安な場合は、すぐに小児科へ相談してください。
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