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コラム

疲れや老化対策に◎胃腸を元気にしてくれる「やまいも」でパワーチャージ!

【体にやさしい「いたわりごはん」 Vol.1】今日はなんだかちょっぴりしんどい……そんな日は、体にやさしいごはんでパワーチャージ! 身近な食材で手軽にできるプチ薬膳メソッドで、体の調子を整えましょう。

疲れやすい人に「やまいも」がおすすめ

やまいもは、1年を通してスーパーなどで目にする、身近な食材ではないでしょうか。実は、胃腸を元気にして栄養素の吸収力を高め、体力をつけてくれる食材として知られています。また、やまいもには体を潤すはたらきもあるので、肺の機能を高めたり、喉の乾きを止める作用もあるとされています。まさしく、空気が乾燥していて、風邪をひきやすい冬にはぴったりの食材といえますね。

また、やまいもは、漢方名では「山薬(さんやく)」と呼ばれています。主に、腎(成長や生殖を司るところ)を補う目的で使用されており、老化を食い止める食材としても漢方・薬膳で用いられているのです。

体力回復効果のある「酵素」もたっぷり

乾きを潤してくれるやまいもには、消化促進や体力回復効果がある2種類の「酵素」も含まれています。アミラーゼとカタラーゼという酵素です。老化を引き起す活性酸素をカタラーゼが解毒してくれるのですが、加齢とともにカタラーゼの体内生産量は減少してしまいます。やまいもを食べて、酵素を補うことで、老化防止にもつながりますよ。

むくみ体質の人は控えめに

滋養強壮や老化防止に役立つやまいもですが、摂りすぎると良くない体質の人もいるので、注意が必要です。気をつけて欲しいのは、水分代謝が悪い体質でむくみがちの人。溜まった水分の解消によくないといわれていますので、食べる量は控えめにしてくださいね。

やまいものパワーを取り入れるレシピ3選

やまいもの健康パワーを早速取り入れたい、と思った方におすすめのレシピを3つご紹介します。

簡単なのにおもてなしにも使える

気(エネルギー)を補う食材のやまいもと、気の巡りを良くするゆずなどの香りの高い食材と組み合わせると、補ったエネルギーを体中に巡らせてくれるため相性が良いです。香りと食感を楽しんでくださいね。

疲れた胃腸にもやさしい

疲れたときは、雑炊など消化に負担をかけないものを食べて胃腸を休ませることが大切。体もあたたまりそうな一品です。

やまいも×豆腐で潤いアップ

やまいもは体に潤いを与える食材! 同じく潤いを与える食材の豆腐と組み合わせるとより効果が高まりますよ。オーブントースターで手軽に作れるのも嬉しいポイントですね。

寒い冬は、疲労が溜まりやすく老化も進みやすい季節。しっかりとやまいもでエネルギーを補って、春に向けて体調を整えていきましょう。

道川佳苗

漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。

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