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コラム

もう困らない!Twitterで話題の「調味料の代用ワザ」が想像以上に便利だった

【Twitterでバズったごはん Vol.12】市販品などを上手に使い、ササッと作れておいしいレシピが日々投稿されているTwitter。その中から、とくに話題を集めたレシピや便利な料理の知恵を、編集部がピックアップしてお届けします。

いざというときに便利!「調味料の代用ワザ」

Twitterでバズった料理に関するツイートに注目し、多くの人の心を鷲掴みにしたヒミツを解き明かしていく連載をお届けします。第12回目に注目したのは「調味料の代用ワザ」です。

フィンランド在住の方が、海外では入手しづらい日本の調味料を、身の回りのもので代用するワザをツイートしたところ、「これはありがたい!」と話題になりました。さっそく、ツイート主のぷっちょさんにお話を伺ってみました。

海外でも「和食」を作りたかった

−−まず、どのようにして「調味料の代用ワザ」を思いついたのでしょうか?

ぷっちょさん:私たちは料理が好きな夫婦で、海外生活のおうち時間に日本食を再現して食べることが多いんです。以前までは一時帰国をした際に、調味料を大量買いしていたのですが、コロナ禍の影響で帰国できず、ストックしていた調味料も底をついてしまいました。

海外生活でも毎日のように和食を作り、食べているのですが、和食の基本でもあるみりん料理酒などが、フィンランドでは入手困難なのです。そこで、フィンランドで手に入るもので代用できれば「食がより豊かになる」と思い、日々の料理をしながら自然と代用ワザを思いつきました。

少しずつ味を整えることがポイント

−−代用の調味料をおいしく作るためのポイントや注意点を教えてください

ぷっちょさん:味見をしながら少しずつ味を整えることが、おいしく作るコツだと思います。特に料理酒を白ワインで代用する場合ですが、使用する白ワインにもさまざまな種類があります。料理に合うかどうか、しっかり味見をして、確かめることが必須です。ちなみに我が家では、パスタや白ワイン蒸しで使っている辛口でさっぱりとした安いワインを使っています。

代用とは思えないクオリティの高さ!

−−実際にはどのような味わいでしょうか?

ぷっちょさん:“代用”という言葉には、味が落ちてしまうイメージがあるかもしれませんが、まったく問題なく、おいしく作ることができています。それぞれの味わいをお伝えしますね。

みりん(辛口白ワイン+砂糖)

親子丼に使う際に、市販のみりんでは甘すぎることがあります。我が家は「ほんのりと甘い」味つけが好みなので、代用のみりんを使うとさっぱりとコクがあって、七味唐辛子がよく合う親子丼になります!

料理酒(辛口で酸味の弱い白ワイン)

焼き魚に使っています。冷凍の魚を焼く際に、最後に料理酒を回しかけて蒸し焼きにする工程で白ワインを代用しています。魚の臭みがなくなって、味が締まるんですよ。

麺つゆ(醤油+顆粒だし+みりん代用)

かき揚げ丼にかける天つゆとして代用しています。ほんだしと醤油で麺つゆっぽい味になり、さらに自作した代用のみりんを加えると、さっぱりとしたコクが出ます。揚げ物にぴったりでした!

だし醤油(醤油+顆粒だし+みりん代用+料理酒代用)

鮭の炊き込みご飯に代用のだし醤油をひと回しかけて食べています。醤油だけでは味わえないだしの香りが、鮭とよく合って、食べ出したら止まらなかったです!

「困難」のおかげで料理が楽しくなった

−−現在フィンランド在住とのことですが、海外生活で料理をする際に困ることや、反対に嬉しいことはありますか?

ぷっちょさん:料理酒やみりんなど調味料が手に入らないこと、「豚の薄切り肉」など薄いお肉が売っていないこと、餃子は「皮」から、ラーメンは「スープ」から準備しなければならないことなど、日本にいるときにはなかった困難があります。ですので、おいしい日本食を作ろうとすると、とても時間がかかるんです。ちなみに薄切り肉を用意するために、ミートスライサーを購入しました。

また、嬉しいこともあります。食べたいと思っていたラーメンなど日本食を作って、出来上がった時のワクワク感がすごく楽しいです! 食べてみるとおいしさに感動して「また作りたいね」と夫婦で話しているうちに、料理が日々の楽しみになりました。

困っている方に喜んでいただいて嬉しい

−−ところで、今回バズったことでどのような反応がありましたか?

ぷっちょさん:「海外生活のライフハックだね!」「こういうのありがたい…!」と引用リツイートされることが多かったです。私と同じように海外生活で困っている方がたくさんいるんだなと感じました。本当に困っている方に今回のツイートが届いたことが嬉しいですね。

海外在住の方が困りがちな“調味料問題”を解決するヒントをツイートしたところ、多くの方々の助けになりました。日本にいる方にとっても「あ、調味料がない!」というトラブルを救ってくれるはず。ぜひツイート先の代用調味料の作り方を参考にして、自分好みの料理を作ってみませんか?

(TEXT:八幡啓司)

ぷっちょさん
フィンランド在住。北欧に関する暮らしや生活、料理などの情報を発信している。

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