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コラム

風邪の症状の緩和や冷え改善にも!「生姜」は皮ごと&細かく刻んで食べるのが正解

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.19】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

消化を助けて新陳代謝を活発に

漢方では欠かせない存在の生姜。生姜の90%近くは水分であるため栄養素はあまり含まれていませんが、香りや辛味の成分にさまざまな薬効があり重宝されています。生姜の辛み成分はジンゲロン、ショウガオールなどであり、消化を助けたり、血行を促進する働きがあります。また、香りの主な成分はジンゲロール、シネオールなどがあり、こちらは消炎作用や冷えの改善、風邪の初期症状の緩和などに効果があるといわれています。生姜には強力な殺菌作用もあるため、お刺身やお寿司に添えらることが多いですね。

「細かく切る」ことで薬効が発揮される

生姜の香りや辛味成分の薬効は、「細かく切る」ことで発揮されるといわれています。また、皮の近くにその成分が多く、皮ごと使うのがおすすめです。注意したいのは切るタイミング。空気に触れると薬効が減少しやすいので、食べる直前に調理することがポイントです。辛味を引き立てたいときは、繊維を断ち切るように切り、逆に辛味をやわらげたいときは繊維に沿って切ると良いです。

生姜の上手な保存方法

生姜はほとんどが水分なので、保存する場合は少し注意が必要です。

・しっかりと乾かしてからラップをして冷蔵保存

・すりおろしてから冷凍保存

・お好みのサイズにカットしてから冷凍保存

そのまま冷蔵庫で保管する場合は、しっかりと乾かしてから保存するのがポイントです。また、すりおろしたり、薄切りにして冷凍しておくと、保存期間も長く、すぐに使えて便利です。お好みの方法で上手に保存し、生姜のパワーを活用していきましょう。

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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