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コラム

紫外線対策に◎ビタミンC豊富な「新じゃが」のおいしい食べ方

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.23】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

ビタミンC豊富な新じゃがいも

冬に種を撒き、春に収穫する「新じゃがいも」。一般的なじゃがいもとは収穫時期が異なり、完熟前に収穫し、すぐに出荷されることが多く、みずみずしさを保っているのが特長。また、皮が薄いのでそのまま食べられることができ、下処理の手間も省くことができます。そんな新じゃがいもは、ビタミンCの含有量が多く「大地のりんご」とも呼ばれています。ビタミンCは加熱に弱いといわれていますが、じゃがいもに含まれるでんぷんがビタミンCを守ってくれるので、加熱しても壊れにくいとされています。

新じゃがいもで作りたいおすすめ料理

新じゃがいもは、いつものじゃがいもより風味が強く、シャキシャキとした食感やみずみずしさがあり、煮崩れしにくいメリットがあります。おすすめ料理は肉じゃがなどの煮物や皮ごと作る煮っころがし。千切りにしてシャキシャキ食感を楽しむのも良いです。炒め物やさっと茹でて洋風の和え物にするのもおすすめです。

新じゃがいもの選び方

新じゃがいもに限らず、一般的なじゃがいもの選び方と保存方法を確認しておきましょう。

・表面に傷や凹凸が少ないもの

・緑色に変色&発芽していないもの

こちらを選ぶのがおすすめです。緑色に変色しているものは、収穫前に太陽光を浴びたか、収穫から日にちが経っているものの可能性があります。じゃがいもの芽には「ソラニン」という毒素が多く含まれていて食中毒の原因にもなります。緑色の部分や芽のところはしっかりと切り落として食べないようにしましょう。また、じゃがいもの発芽を防ぐには、りんごと一緒に保管するのがおすすめです。りんごから発生する「エチレンガス」の効果で発芽を防止することができます。

新じゃがいもの保存方法

・常温の冷暗所で保管する

・湿気に弱いのでビニール袋の保管には注意

じゃがいもは寒さに弱いので、冷蔵保存ではなく常温で保存します。また、変色や発芽防止に冷暗所で保管しましょう。また、湿気も苦手なのでビニール袋ではなく新聞紙や紙袋での保存がおすすめです。

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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