【今週のおすすめの一冊 vol.63】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる中身をご紹介します。今回は『仕事のあとでも作る気になる おつかれごはん』(扶桑社)についてご紹介します!
仕事終わりにSNSに作った料理の動画を投稿し、YouTuberとして活躍しているぴーきちさん。料理の経験はありませんでしたが、コロナ禍をきっかけに自炊に開眼。手料理を振る舞った先輩の勧めで、動画投稿を開始しました。「仕事終わりの最高の一杯のために」というテーマで、簡単に作れるおつまみレシピを配信すると大ヒット。現在は51万人がフォローする人気チャンネルになりました。
ぴーきちさんはYouTube、Instagram、TikTokとさまざまなSNSに動画を投稿しています。SNSごとに1分や10分と動画の尺や構成を変えて投稿していますが、「簡単に作れるつまみ」「5品ほどのつまみ献立」という構成は変わりません。
チーズなどのコクのある食材の活用や、刺激のある味付けなど、疲れた体に染み渡るおいしさを味わえるのがぴーきちさんのレシピの魅力。魅力の背景には、自らが社会人として働くことで仕事後の気持ちや欲求を知るぴーきちさんならではのアイディアが光っています。
そんなぴーきちさん初のレシピ本が、今回ご紹介する『仕事のあとでも作る気になる おつかれごはん』。 今回は本書から、粒マスタードとチーズでお酒が進む「大人のポテサラ」レシピを紹介します。
<材料>2人分
じゃがいも……5個(500g)
玉ねぎ……1/2個
ベーコン……3枚
A
シュレッドチーズ……50g
マヨネーズ……大さじ4
粒マスタード……大さじ1
塩、黒こしょう……各少し
ゆで卵... 1個
<作り方>
1. 玉ねぎは薄切りにし、水に10分ほどさらす。
2. ベーコンは2センチ幅に切り、フライパンでカリカリに炒める。
3. じゃがいもはひと口大に切って耐熱容器に入れ、ふんわりラップをして電子レンジ(600w)で5分加熱する。
4. 3がやわらかくなったら熱いうちにつぶし、水気をきった1と2、Aを加えて混ぜ合わせる。器に盛り、ゆで卵を半割りにして添える。
話題のぴーきちさんに、仕事終わりに実践できるおつまみ作りのコツなどを伺いました!
――平日帰宅後のおつまみ作りのコツがあれば教えてください
僕は日々「最高の一杯のために」おつまみ作りを楽しんでいます。好きなポイントを見つけるとその過程も自然と好きになれました。その中でもここまで料理を続けられたのは頑張りすぎないことを意識していたからだと思います。忙しく疲れた日は頑張りすぎず、工程の少ない簡単レシピから挑戦してみると良いと思います!
――視聴者から反響の多かったメニューはなんですか?
「紅生姜を使った5品」は実際にお試し頂いた方から嬉しい声を多く聞くことができました。いつもメイン料理の片隅にいる紅生姜を主役にしたおつまみは、お酒好きの方はもちろん、ご飯も進むおかずにもぴったり!余りがちな紅生姜の消費レシピとしても役立ったようです。
――これからの時期のおつまみ作りで、おすすめの食材はありますか?
夏は、火を使わない早ワザおかずが作れる豆腐がおすすめです。実際に動画で5品ご紹介しています。ひと手間加えることで、簡単においしくお酒にぴったりのアテが完成!時間がなく忙しい時や食欲がない時、あと1品欲しい時にもオススメです。
――最後に、クックパッドニュース読者に一言コメントをお願いします!
クックパッドニュース読者の皆さま、はじめましてぴーきちです!少しでも初著書『おつかれごはん』に興味を持っていただけたら嬉しいです。仕事や勉強や育児など、日々何かを頑張っているすべての方にお疲れ様の言葉とおいしいレシピを届けられたら幸いです!
本書には、火を使わないお手軽つまみから、締めのごはんまで、飲兵衛が喜ぶ116品のレシピが掲載されています。「おうちで世界のごはん」と題して、世界各国のメニューも掲載されているので、読めば当分おつまみのメニューに悩むことはなさそうです。
YouTubeチャンネル開始当初は、東京で一人暮らしをしていたぴーきちさんですが、3ヶ月前に彼女との同棲を視聴者に報告。そして最近、その同棲相手との入籍を発表していました。料理の参考に動画を見始めたけれど、気づいたら奮闘する社会人の人生そのものを応援していたという視聴者も少なくなさそうです。
仕事で疲れている時こそ、料理のおいしさで気分や疲れをリフレッシュしたいもの。ぴーきちさんの簡単でおいしいレシピや動画を参考に、帰宅後の最高の一杯を楽しんでくださいね。
(TEXT:小菅祥江)
30代、東京暮らし。仕事のあとに、おつまみを作って晩酌することをこよなく愛する。おいしいものを飲みながら食べ歩くのも大好き。営業職をしていたときに体重が99kgあり、35kg減量した過去がある。本書が初の著書となる。