肉じゃがをいただくと気持ちがほっとしますね。肉じゃがは、おかあさんの味だからでしょうか。あなたの家の肉じゃがはどんな作り方で、どんな味でしょうか。今回は、我が家の基本の肉じゃがを紹介しましょう。
肉じゃがをこしらえるうえで、ひとつ覚えておくと便利なものに、合わせ調味料の割り下があります。
割り下は、すき焼きの味つけに使う調味料ですが、肉じゃがだけではなく、お肉を煮るのに便利ですし、自分でかんたんに作れるのでぜひお試しください。
みりん…80グラム
日本酒…大サジ1と1/3杯
しょうゆ…大サジ2杯
1.鍋にみりんと日本酒を入れ、中火にかけます。
2.ひと煮立ちさせてアルコールをとばし、火からおろします。
3.よく冷ましてから、しょう油を加えて、出来上がりです。
牛バラ肉、もしくは豚バラ肉…200g
じゃがいも…3コ
玉ねぎ…1コ
1.じゃがいもを、かるく洗ってから、皮ごと庖丁で半分に切って、ひとつひとつラップで包み、電子レンジで8分加熱します。
2.冷めてから手で皮をむき、食べやすい大きさに手で割ります。手で割ったじゃがいもは、味がしみやすく、とてもおいしいのです。
3.玉ねぎは皮を2枚むくと固い皮がなくなり、さらにおいしくなります。縦半分に切って、センイを断つように幅1センチに切ります。
4.フライパンを中火にかけ、肉と玉ねぎを炒めます。サラダ油は使いません。玉ねぎが透き通ってきたら、じゃがいもを加えます。
5.材料が混ざったら、割り下120mlを加えて強火にし、フライパンをゆらしながら煮からめます。肉とじゃがいもの表面に割り下がしみこみ、煮汁がなくなったら出来上がりです。
6.食べるときに黒コショーを少し振りかけていただきましょう。
割り下をこしらえれば、こんなにかんたんに、おいしい肉じゃがが出来上がります。今日のおかずにきっと喜ばれます。
文:松浦弥太郎 写真:片山育美
割り下は、保存がききますし、料理の味つけにも便利です。多めに作って、常備しておくとよいでしょう。
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