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コラム

妻へ送った料理の写真は3000枚以上!単身赴任して気づいた自炊の魅力

新しい生活がスタートする春は、自炊を始める絶好の機会。しかし、何から始めたらいいのかわからない、続けられるか不安という人もいますよね。そこで今回は単身赴任をきっかけに料理を始めた人気ユーザーの「単!!さん」に、料理を楽しく続けるコツについて聞いてみました。ポイントさえ抑えれば、自炊が苦行ではなく楽しいものに変わるはず!

単身赴任から始まった自炊生活

――料理を始めたきっかけは?
今から12年前の2008年、単身赴任の生活を始めると同時に料理も始めました。単身赴任で二重生活になるとどうしても費用が多くかかかってしまいます。会社から手当てが出ているとはいえ、毎日外食ではその額を超えてしまうので、自炊をすることにしました。

――これまで作った料理の中でお気に入りのレシピは?

豚とピーマンのみそチーズ

「みそとチーズ」の組合せが好きでレシピも多くアップしていますが、その中でもこれが一番のお気に入り。ピーマンがふにゃふにゃにならない程度に加熱するのが良いです。

えびとアボカドのピリ辛ねぎマヨ炒め

単身赴任先で知人を呼んでホームパーティーをしたときに作ったメニューで、大変好評でした。アボカドが微妙に形が崩れるぐらいまで加熱するのが良いです。

鶏肉とキャベツのみそミルク煮

妻が骨折して入院し、単身赴任先から急遽帰宅したときに、冷蔵庫に残っているものを見て作ったものですが、思いのほかおいしくできました。

ネタ帳ならぬ“レシピ帳”が大活躍!

――どうやってレパートリーを増やしていったのですか?
お笑い芸人は“ネタ帳”というものを常時持ち歩いていて、面白いネタを思いついたらそこにメモする、という話をよく聞きますが、それと同じように私は“レシピ帳”というものを常時携帯しています。

私の場合、会社の社員食堂が結構おいしいので、そこで食べたものをレシピ推察し、メモすることが多いです。料理初心者の方にもこの方法はおすすめですよ。いきなり料理するといっても何をしていいのか何から作ったらいいのかわからないと思うので、このようにまずは自分が作ってみたいものをメモするところから始めてみてはいかがでしょうか。それが難しければ、料理本を読むとか、日ごろから興味を持っておくことがハードルを下げることになると思います。

――買い物はどうしていますか?
毎日買物に行く時間はないので、週末の休日に1週間分の料理メニューを考えて、その材料を買い出しします。

そのときに大事にしているのが献立の作り方。戦争での物不足を経験した両親に育てられたこともあり、食料の大切さを学びました。そのため、食材を無駄なく使い切れるメニューにすることを最も大事にしています。

――毎日作るのは大変では?
1食だいたい3品を揃えるのですが、1品は2日分作ります。サラダや酢の物などは冷やしておいて2日目に食べますし、煮物などは2日目に電子レンジで再加熱して食べます。そうすることで3品といっても一度に作るのは2品だけで済むので楽になります。

おいしいものができたときの達成感はひとしお

――料理を続けられている理由は?
私は製造業の会社で商品開発の仕事をしているので、もともと「新しいものを作る」ことが好きなんですよ。「思い通りのものができる」その楽しみが料理にもあったので、続けられているのだと思います。

あと、単身赴任を始めたころは、妻に報告するために食事の写真を毎日撮っていました。最初はそれがプレッシャーだったのですが、だんだんその写真がたまっていくのが楽しくなってきて、今ではその数3000枚。知人との会話の中でお料理の話にでもなれば、写真を見てもらって話題にしてもらえたりもします。積み重ねた歴史を感じるのは楽しいものですよ。

初心者におすすめの料理&アドバイス

――これから料理を始めたいと思っている人におすすめのレシピを教えてください

豚とキャベツのオイスターソース炒め

入門レシピといえばまずは野菜炒めでしょう! 肉入りなのでお腹も満足します。

もやしとちくわのわさび風味サラダ

コンビニ弁当にプラス一品つけたいときにおすすめ。もやしを茹でて和えるだけで、簡単にできます。

――料理初心者男性にメッセージをお願いします
単身で暮らしている男性は、例えばコンビニ弁当に添える一品を作ることから始めてみてはいかがでしょう。おひたしや酢の物、サラダなどの一品をクックパッドのレシピを見ながらでも作ってみたら、十分に達成感を感じられると思います。その次はもうちょっとレベルを上げてみるとか、だんだん難しいことにチャレンジすると料理が楽しくなっていくと思います。

お料理は、ほかの家事、洗濯や掃除と違って、ものづくりの楽しみがあると思うんです。その楽しみを小さくても感じることが最初のステップとして大事なことかと思います。

今回ご紹介した「単!!さん」のキッチンはこちら

クックパッドの投稿を始めたのは、料理を始めた4年後の2012年から。クックパッドを見ながら料理をするうちに「作者さんに感謝の言葉を伝えたい」と思い、自分のキッチンを開設したそう。次第に自分でもレシピを投稿するようになり、今では投稿数も1000を超え、主食からデザートまであらゆるジャンルを網羅しています。男女問わず多くのユーザーさんに支持されている「単!!さんのキッチン」をぜひチェックしてみてください。
なお、現在は新型コロナウイルス感染症の影響でご自宅に戻られており、キッチンが更新できない状況とのこと。収束後の更新を楽しみに待ちましょう。

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