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コラム

【ベチャっとしないコツあり】余り野菜の消費にも◎ごはんが進む「ドライカレー風炒り豆腐」

【工藤詩織の「お豆腐」進化論 Vol.27】ヘルシー、節約……でも、それだけじゃない! 身近な食材「お豆腐」の魅力はまだまだあるんです。この連載では、豆腐マイスター・工藤詩織さんに、お豆腐をもっとおいしく楽しむための知られざるノウハウを伝授してもらいます。「そうだったんだ!」と思わず納得の意外な活用法を知れば、きっと試してみたくなるはず。 あなたの食卓のお豆腐が“進化”すること間違いなしですよ!

ご飯がすすむ!想い出の「炒り豆腐」

幼少期にあまりお米が得意でなかった私は、恥ずかしながらおかずは完食できてもご飯を残してしまうこともありました。しかし、「これが出てくるとご飯をおかわりしてしまう!」というおかずがひとつありました。それが、母の作る「炒り豆腐」でした。

炒り豆腐といえば、崩した豆腐を野菜や肉など炒め煮をした料理。一般的には、鶏肉、人参、椎茸、絹さやなどを具材に入れ、醤油とみりん、出汁で味付けするのが定番ですね。しかし、我が家の炒り豆腐は、なんとカレー味! ご飯にたっぷりかけて混ぜ、ドライカレー風に食べるのが定番でした。今回は、そんな想い出が詰まった「ドライカレー風炒り豆腐」をご紹介します。

ドライカレー風炒り豆腐のつくり方

作り方はいたって簡単。油で炒めた具材に水切りをして崩した木綿豆腐を加えて炒め、包丁で刻んだカレールーで味付けをしたら溶き卵を加えるだけです。

我が家の定番の具材は、人参・玉ねぎ・コーン・グリーンピース・ウインナー。冷凍のミックスベジタブルを活用してもOKです。火の通りに慎重になることもなく味付けもルー任せなので、本当にあっという間に作れます。また、使いかけの残り野菜を活用するチャンスでもあり、ピーマンやキノコ類、レンコンやアスパラガスなどを細かめに切って加えると、食感にアクセントが加わっておすすめです。

もちろん、ひき肉を使って食べ応えをアップさせたり、ボイル海老やツナ缶をつかって魚介の風味をプラスしてもおいしいです。旬の食材を自由に組み合わせれば、季節ごとに変化もつけられそうですね。クックパッドにもおいしそうなレシピがありましたよ!

炒り豆腐をおいしく仕上げるコツ

最後に、炒り豆腐を作る際のちょっとしたコツを。忙しい朝でも手頃に作れる炒り豆腐ですが、フライパンに具材を入れる順番ひとつで仕上がりの食感が変わります。野菜や肉類などの具材を油で炒めて水分の流出をある程度防いでから、しっかり水切りをした豆腐を入れるようにしましょう。豆腐を炒めたところに水気のある野菜を入れてしまうと、野菜から出た水分を豆腐が再び吸収してしまうので、全体的にベチャッと水っぽくなってしまいます。調味料を加えた後に溶き卵を加えることで、残った水分も上手くまとまります。時間が経っても汁気が出づらいので、お弁当に入れても安心ですね。

いかがでしたか? ご自宅にある食材で、アレンジ炒り豆腐をぜひ試してみてください。

参考:「新装版「こつ」の科学―調理の疑問に答える 」著者 杉田浩一 / 柴田書店

まいにち豆腐レシピ』(池田書店

健康的で経済的、豆腐の魅力はそれだけではない! 年間1000食以上豆腐を食す著者が、豆腐の製法・歴史・文化などさまざまな側面から豆腐の魅力を伝えるとともに、料理家牛尾理恵による、田楽、ゆし豆腐、鹹豆漿(シェントウジャン)、豆腐のガパオ風炒め、麻婆豆腐、ほか102レシピ掲載。豆腐について知りたかったことがすべて知れて、おいしく食べるためのレシピも盛りだくさんな一冊です。

レシピ担当:牛尾理恵(ウシオリエ)

料理家、栄養士。東京農業大学短期大学部卒業後、病院の食事指導、料理制作会社勤務を経て独立。手軽なヘルシーレシピを得意とし、自身も食事管理と筋力トレーニングで日々健康的なからだづくりに臨んでいる。著書多数

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工藤詩織(往来/豆腐マイスター)

幼少から豆中心の食生活を送り、豆腐がいつも暮らしの中心にある無類の豆腐好き。日本語教師を目指して勉強する過程で、食文化も一緒に伝えたいと「豆腐マイスター」を取得。国内にとどまらず海外でも、手作り豆腐ワークショップや食育イベントを実施して経験を積む。2018年より「往来(おうらい)」をテーマに本格的に活動を開始。豆腐関連のイベント企画・メディア出演などを通して、各地で豆腐文化の啓蒙活動を行っている。「マツコの知らない世界」(TBS系)、「ヒルナンデス」(日本テレビ系)、「ごごナマ」(NHK)等へ出演。

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