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コラム

夏バテ対策に「ゴーヤ」と合わせると良い食材はこれだ!

【体にやさしい「いたわりごはん」 Vol.12】今日はなんだかちょっぴりしんどい……そんな日は、体にやさしいごはんでパワーチャージ! 身近な食材で手軽にできるプチ薬膳メソッドで、体の調子を整えましょう。

夏バテ対策に「ゴーヤ」がおすすめ

7月も中旬を過ぎると連日続く暑さで、心も体もバテ気味の人もいるのではないでしょうか?日本の夏は湿度も高いので汗をかいても蒸発しづらく、体に熱がこもり体温調節が難しくなります。湿気の影響で胃腸の働きが低下して、食欲の低下もみられるようになります。暑さで体力が消耗し、食欲がない、疲れが取れないといった症状はいわゆる「夏バテ」です。

夏バテ症状を改善するのに役立つのが、苦味が特徴の「ゴーヤ」です。ゴーヤは体にこもった熱を冷ます働きがあり、夏バテの解消に効果が期待できます。他にも、熱がこもることにより起こる、イライラや不安感、目の充血の改善にも効果があるといわれています。

加熱に強いビタミンCを豊富に含む

ゴーヤには加熱しても壊れにくいビタミンCが豊富に含まれています。また、ゴーヤ特有の苦味成分であるモモルデシンには、胃液の分泌を促して食欲を増進させる働きがあるので、食欲がない時におすすめです。

ゴーヤは体を冷やす食材

ゴーヤの性質は薬膳で「寒性」といって、体を冷やす食材です。基本的には夏の旬の時期に食べる分には体を冷やしすぎることはありません。しかし、冷え性の人や冷たいものの摂りすぎで胃腸が冷えて下痢を起こしている人は食べる量を控えめにしましょう

ゴーヤを使った夏バテ対策レシピ3選

夏バテ対策に、熱を冷ますゴーヤと相性が良い食材は疲労回復効果のあるビタミンB1を豊富に含む豚肉やはちみつ、気や血を補う鶏肉です。これらの食材を組み合わせたレシピをご紹介します。

ゴーヤ×豚肉で甘味噌炒め

ゴーヤの苦味が苦手な人でも、甘味噌炒めのこっくりした味付けで食べやすく。にんにく、しょうがも入れてごはんのすすむ一品です。

ゴーヤ×鶏肉で甘酢炒め

薬膳で鶏肉は、胃腸の働きを助け、気(エネルギー)や血を補う食材なので、食欲がないときや疲れている時におすすめの食材です。ゴーヤと合わせてしょうがの効いた甘酢炒めに。食欲がない時でもさっぱりといただけます。

ゴーヤ×はちみつレモンでジュース

レモンのビタミンCと酢酸、はちみつのビタミンB1、B2が疲労回復に役立ちます。熱を冷ますゴーヤと合わせて夏バテ対策のドリンクが完成!

蒸し暑い日本の夏を乗り切るために、今回ご紹介したレシピを参考にゴーヤを取り入れて夏バテ対策をしてみてくださいね。

道川佳苗

漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。

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