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コラム

食欲が増す工夫満載!料理のプロが教える「夏野菜の作りおき術」

【料理研究家が教える作りおきのコツ】毎日のごはんはラクにおいしくしたいけど、忙しくてなかなか難しい……。そんな方におすすめするのが「作りおき」。でも、どこから始めたらいいの? という方に、作りおきのプロで料理研究家・鈴木美鈴さんが、これを知ってればできる! 「作りおきのコツ」をお届けします。普段の献立にも役立ちそうな調理法や手順などのアイデアも必見です。

暑い季節でも食欲が増す工夫とは

暑い日が続き、早くも夏バテ気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか。食欲がわかず食べたいものが思いつかない、さっぱりした麺類ばかりに頼ってしまい栄養バランスが気になる、そんなお悩みに対して、作りおきの達人・料理研究家の鈴木美鈴さんに、暑い季節でも食欲が増す工夫や、今が旬の夏野菜を使ったおすすめの作りおき術を教えていただきました。

「生姜やにんにくなど、食欲が増す香味野菜を積極的に使うと食べやすくなります。そのほかにも、みょうがや大葉、かいわれ大根など、薬味といわれる野菜も食欲を増す効果が期待できるので、あらかじめ切っておいて常備しておくと、冷や奴にのせたり麺類のトッピングなど料理にパッとかけるだけなので、とても重宝しますよ。また、なすやオクラの煮浸し、トマトやパプリカのマリネなど、冷たい状態でおいしい作りおきを冷蔵庫に常備するようにしておくと、暑いなかキッチンに立ちたくないというときに便利です。」(鈴木さん)

作りおきにおすすめの夏野菜3つ

トマトやなす、とうもろこし、ズッキーニなど、いまが旬の夏野菜のうち、「作りおきにおすすめの野菜と、その調理法や組み合わせるといい調味料」を鈴木さんにお聞きしました。

1.彩りよくて食欲もアップ!パプリカ

「パプリカはカラフルな見た目もキレイで食欲が増すので、ぜひ取り入れてみてください。 レンジで加熱するか、魚焼きグリルなどでよく焼いて、マリネにするのがおすすめ。お弁当に入れると彩りアップになりますよ。」(鈴木さん)

2. 作りおきの定番!なす

「なすは味が染み込むとよりおいしくなるので、作りおきの定番ですね。最初に述べたように、冷たいままでもおいしくいただける煮浸しのほか、じっくり揚げ焼きにしてから甘辛く味付けしたものも、なすがトロトロになって旨味がじゅわっと溢れておすすめですよ。」(鈴木さん)

3. さっぱりおいしい!きゅうり

「きゅうりは水分が多い食材なので、作りおきには不向きと思われがちですが、酢の物などにすると日持ちもするし、さっぱりといただけますのでおすすめです。」(鈴木さん)

作りおきを活用して暑い夏を乗り切ろう

「夏場の作りおきは敬遠されがちですが、お酢や香味野菜、薬味などを上手に使って作りおきをしてみてくださいね。朝の涼しい内に1品でも作っておくと夕飯の支度がグッと楽になりますよ。暑い夏を元気に乗り切りたいですね。」(鈴木さん)

※ メイン写真はこちらの記事をイメージして選定させていただきました
画像提供:Adobe Stock

「作りおき」保存のルール

保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
- 冷蔵庫で保存…常温での保存は避ける
- 清潔な保存容器を使用する…水滴や汚れは腐敗の原因に
- 取り分け用の清潔なスプーンなどで取り出す…口に直接入れるスプーンや手でさわるのはNG
- 作った日付を記しておく
- 冷蔵の場合は、2〜3日を目安に早めに食べきる

鈴木美鈴さん

料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式アンバサダー。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪

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