お菓子・料理研究家。シンプルなレシピが好評。
【オーブンいらずでおいしいお菓子 Vol.7】お菓子作りにはオーブンが必要…というイメージを持っていませんか? この連載では、お菓子研究家の福田淳子さんが、オーブンを使わない、おいしいお菓子の作り方を紹介します。第7回のレシピは、フライパンで作る「シナモンロール」です。
みなさん、こんにちは。すっかり寒くなりましたね。いかがお過ごしですか?
今日はフライパンで作る「シナモンロール」を紹介します。
パン=オーブンのイメージですが、フライパンでもちゃんと作れます。フライパンで焼くパンは手軽にベーキングパウダーを使ったクイックブレッド系のものが多いですが、今回は違います。焼き方以外は、オーブンで作るものと一緒です。ちゃんと本格的。その分、手間と時間はかかりますがそこはがんばりましょう。
今回は食べ切りサイズ。1回でこねられる最小単位の粉量で作っています。発酵に関してはこちらの「はちみつパン」をご紹介した記事に詳しく書いているので、作る前に読んでみてください。生地の温度管理が重要なんです。
トッピングはアイシングでも良いのですがオススメはチーズフロスティング。濃厚な味わいはシナモンともよく合います。特にコーヒーと一緒に食べると最高です。
ただ、側面の香ばしさはオーブンにはかないません。焼けた後に、オーブントースターで少し焼くと香ばしくなりますよ。個人的にはフロスティングを塗ったまま、焼いて、アツアツを食べるのが好きです。
これからどんどん寒くなる季節。焼きたてのシナモンロールをぜひ作ってみてくださいね。
<パン生地>
牛乳…80〜100ml
◯強力粉…140g
◯グラニュー糖…大さじ1/2
◯ドライイースト…小さじ1/2
◯塩…小さじ1/4
食塩不使用バター…10g
<フィリング>
溶かしバター(食塩不使用)…10g
●グラニュー糖…大さじ1
●シナモンパウダー…小さじ1/2
<トッピング>
☆クリームチーズ(室温に戻しておく)…30g
☆食塩不使用バター(室温に戻しておく)…5g
☆粉砂糖…大さじ2
☆レモン汁…小さじ1
シナモンパウダー…適量
1.大きめのボウルに◯を入れて菜箸で全体をよく混ぜる。人肌(35〜40度)に温めた牛乳を加えて、菜箸で混ぜ、まとまってきたら手でしっかりこねます。
*牛乳の量は粉の種類や、湿度で変わってきます。まとまるぐらいの量に加減してください。
2.ひとまとまりになったら、小さく切ったバターを加えて練り込み、さらに5〜10分よくこねる。表面がつるんとなめらかになったら、丸めてボウルの中におく。
3.ラップをして生地の量が倍になるまで、以下のいずれかの方法で1時間ほど発酵させる(1次発酵)。
・室温が30度以上あるときは室内でもOK。寒い時期は、できるだけ暖かい場所におく。
・オーブンの発酵機能(35度前後)を使う。
・生地が入っているボウルよりもひとまわり小さなボウルに50℃前後の湯を入れて、その上にのせる(生地が入っているボウルに湯が直接触れると温度が高くなってしまうので、触れないようにする)。室温が低い時は途中で何度か湯を取り替える。
4.生地をつぶしてガスを抜き、のし台の上で20cm×30cmくらいに伸ばす。ベタつく時は打ち粉(強力粉)をふる。
5.溶かしバターを4の生地に上部3cm幅くらいをあけて塗り、●を混ぜたものをふりかけ、軽く手でなじませる。
6.下からくるくると巻いて、終わりの部分をつまんでしっかりとめる。7等分する。手のひらで押さえて軽くつぶす。
7.直径18〜20cmのフライパンに、フライパン用のクッキングシートを敷く。6を並べて、蓋をする。弱火で20秒ほど熱して、そのまま1.5倍の大きさになるまで約30分ほどおく(2次発酵)。
8.ごく弱火で10分加熱する。クッキングシート、まな板(または平らな皿)をかぶせて逆さまにし、そのままフライパンにスライドして裏返す。裏をごく弱火で8分焼き、火を止めて余熱で5分おく。蓋をあけて少し冷ます。
9.ボウルに☆を入れてよく混ぜて8の上にのせる。好みでシナモンパウダーをふる。
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。
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【note】@sakuracoeur