【Twitterでバズったごはん Vol.63】市販品などを上手に使い、ササッと作れておいしいレシピが日々投稿されているTwitter。その中から、とくに話題を集めたレシピや便利な料理の知恵を、編集部がピックアップしてお届けします。
Twitterでバズった料理に関するツイートに注目し、多くの人の心を鷲掴みにしたヒミツを解き明かしていく連載をお届けします。第63回目に注目したのは「最強パリパリチキンの焼き方」です。
今回の焼き方は、小説家のななせなつひさんがツイートしました。専門店のようなパリパリのチキンに仕上がる焼き方が話題になり、5万いいねがつくほど話題に! では、ななせなつひさんに詳細を伺ってみましょう。
1.鶏もも肉の重さに対して1%ほど塩をふり、フォークで数カ所に穴をあける
2.フライパンに油小さじ1を入れて、鶏もも肉の皮を下にし、弱火にする
3.鶏もも肉にクッキングシートなどをのせて、水などを入れた重い鍋を置くのがポイント!
4.そのまま10分ほど弱火で放置し、動かさない
5.皮がパリパリのキツネ色に焼けたら裏返し、さらに3分ほど焼けばできあがり!
6.焼いたあとにコショウをかけると雑味がなく、さらに美味!
僕がたどり着いた最強パリパリチキンの焼き方
— ななせなつひ (@nowar1024) April 10, 2022
①冷たいフライパンに油小さじと塩をふったチキンを皮面から入れる
②弱火。クッキングシートをのせてその上に鍋を置く
③10分弱火で放置。動かさない
④キツネ色でパリパリになってたらひっくり返して身を3分ほど焼く
お店レベルのチキンが焼けます pic.twitter.com/RvFCvoF0fy
−−今回の「最強パリパリチキンの焼き方」は、どのように思いつきましたか?
ななせさん:以前アルバイトをしていたお店で、パリパリのチキンを数種のソースで食べるというメニューがあり、鉄鍋をのせて焼いて皮をパリパリにしていました。今回はそれを自宅で焼くときに、味噌汁の入った鍋に置き換えました。なので、思いついたというよりは応用したといった感じでしょうか?
−−まさにプロの現場で活用されている焼き方だったのですね! 今回の焼き方に至るまで、試行錯誤や苦労はされましたか?
ななせさん:特に苦労はないのですが、ツイートに載せようと思ったので文章を見ただけで再現できるように、なるべくシンプルにし、複雑な工程を省くことを心掛けました。
−−イメージがしやすく簡単なので、実際に試してみたいと思いました。召し上がってみて、どのような味わいでしたか?
ななせさん:シンプルな味わいで、どんなソースにも合うおいしさでした。パリパリの皮の食感と、柔らかい肉からあふれる肉汁により、鶏肉を食べているという満足感が最高でした。食べながら色々な味変を楽しめなあと思い、次はわさび醤油やコチュジャンをつけて食べてみようと考えていました。
−−ところで、ななせさんのツイートではおいしそうな料理がたくさん紹介されていますが、以前より料理をすることがお好きだったのでしょうか?
ななせさん:昔から料理をするのは嫌いではありませんでした。飲食系のアルバイトが多く、長いこと賄い担当をしていたので、献立を考える習慣が活きているのだと思います。
−−賄い担当というプレッシャーのある現場で、鍛えられた腕前だったのですね。では最後に、今回バズったことで反響はありましたか? また、当記事の読者の方にメッセージはございますか?
ななせさん:たくさんの方においしそうと言っていただけました。それだけでも嬉しいのですが、レシピを使っていただけるのが一番うれしいですね。読者の方にメッセージと言われると難しいのですが、料理は思っている以上に簡単においしく作れます。手を抜いたり、適当に作ってもおいしいものは出来上がるので、気軽に料理を始めてみると癖になって、どんどん上達すると思います。
パリパリチキンのおいしさを想像するだけで、白いご飯が欲しくなってしまうはず。お店のようなおいしさを、さっそく自宅で体験してみましょう! ぜひ、ななせさんのツイート先を覗いてみて、感動のパリパリチキンを味わったあとは、ほかの魅力的なレシピにも挑戦してみませんか?
(TEXT:八幡啓司)
ななせなつひさん
小説家・七瀬夏扉さんご本人。『ひとりぼっちのソユーズ 上・下』(主婦の友インフォス)が2021年9月に新しく刊行された。カクヨムにてさまざまな作品を公開中。Twitterではさまざまなアイデアレシピも投稿している。