料理をしていて感じるふとした疑問に、クックパッドスタッフが実際にやってみるシリーズ。あくまでスタッフの主観のもと、いろんな気になることにチャレンジしていきます。
こんにちは。クックパッド・たべドリ事業部のちなつです。
「レシピに書いてある酒って何使えばいいの?」「酒ならなんでもいいの?」「料理酒って何?」みたいなことを一度は考えたことありませんか?
料理酒や他のお酒で作ったものを食べ比べたことはなかったので、今回は数種類のお酒を使って同じ料理をつくって比較してみようと思います!
料理に加える酒は、肉や魚の臭みを消したり、すっきりと風味良く仕上げることを目的に使われていますが、使う酒の種類によってその効果に違いがあるのか、味に影響があるのかを確認したいので、実際に『鶏の照り焼き』をつくって比べてみることにしました!
照り焼きのたれは一般的に、しょうゆ、みりん、酒、砂糖を合わせて作ります。 今回はこの”酒”の部分を、料理酒、日本酒、芋焼酎、白ワインとスイッチしてつくってみようと思います。
まずは、しょうゆ、みりん、酒(各種)、砂糖を合わせて4種類の照り焼きのたれを作ります。 それぞれお酒の香りはしますが、どれも透明のお酒なので見た目は変わらないですね。
焼く工程は同じなので一緒に焼いて、たれをからめるところから別々に作っていこうと思います。
鶏肉が焼けたら、フライパンに残った余分な油を拭き取って、たれを加え、煮詰めながらからめていきます。
ここからは一つずつ仕上げました!
(違うお肉ですが)左はたれと合わせたばっかり、右はたれをからめながら煮詰めている途中という感じです。
芋焼酎は煮詰めてる間、香りが強くて酔っぱらいそうでした...笑
4種の照り焼きが無事に完成〜!!
どれも見た目やたれのからみ具合に特に差はなく、照り良く仕上がりました!
見た目的には酒の種類は関係ないな〜という印象です。
鶏の照り焼きとは、程よい甘辛味のたれが照りよくからみ、肉の臭みがなく、たれの香ばしい香りが食欲をそそる料理、とイメージしながら早速実食です!
こどもから大人まで大好きな、慣れ親しんだ照り焼きです。 鶏の臭みもなく、甘辛さと香りでご飯がすすむ味に、おいしく仕上がりました!
こちらもおいしく仕上がりました! 日本酒の力で鶏の臭みもしっかりと抑えられ、料理酒と比べるとキリッとすっきりしているので大人向けな味わいです。
鶏の臭み消し効果というよりは焼酎の香りが臭みに勝つという感じです。
煮詰めても香りは飛ばず... 照り焼きが完全に芋焼酎の味になりました!笑
白ワイン本来の味も残り、フルーティーな仕上がりになりました。 洋食をつくる時に白ワインを使うことがありますが、和食の照り焼きもワインの甘さによって砂糖を加減してあげれば、洋風な味になって全然アリです!
料理酒は日本酒と同じく米のお酒ですが、料理に馴染みやすいように塩や甘味料などを加えて調整されていて、舐めると塩気や甘みを感じます。
そして、実は・・・
料理本やレシピ本などに書いてある「酒」というのは基本的には日本酒(清酒)を指すんです!
ただ、料理酒の方が酒税もかからないぶん価格が安いので、一般のご家庭では料理酒を使われている方が多いようです。私も特にこだわりがないので、手頃な料理酒を使っています。
あえて使い分けたい場合は、それぞれの特徴を活かしてみましょう。
塩や甘味料などで味が調整されているため、照り焼きや煮物、炒め物などに使うとコクのある仕上がりになります。
食材の旨味や風味をそのまま活かす料理に向いています。魚・肉の臭みを抜く効果や旨味を閉じ込める効果が高いため、煮付けや酒蒸しなどに使うことで、食材そのものの美味しさを楽しめます。
特徴がわかれば迷わず使い分けることができそうですね!
実際に酒を代えて料理してみると、味や香りに差はでるものの、自分の好みや仕上げたいイメージで変えていいんだとわかって面白かったです。
こんな感じで、料理のモヤッとをいろいろ試していますので、よかったら他の記事も参考にしてみてくださいね。
それでは〜。
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