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コラム

【今日できる】自由研究のテーマに悩んだら「色が変わる焼きそば」に挑戦!

【今週のおすすめの一冊 vol.43】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる中身をダイジェストでお届け。今回は『おうちサイエンス』(ワニブックス)についてご紹介します!

お盆休みが終了し、子どもたちの夏休みもいよいよ終盤モードへ。この時期に小学生をもつ親が頭を悩ませるのが、なかなか終わらない自由研究。まだテーマも決まっていなかったりすると焦ってしまい、親としてもどんなアドバイスするべきか悩みますよね。

そんな悩みを解決してくれるのが、サイエンスエンターテイナー・五十嵐美樹さん。NHK高校講座「化学基礎」、日本テレビ「世界一受けたい授業」など多数のメディアや、サイエンスショーに出演し、子どもたちに科学の面白さを伝える活動をしています

そんな五十嵐さんがこれまで反響の大きかったものを中心に、子どもが「やってみたい!」と思えるような実験を一冊にまとめたのが今回紹介する著書「おうちサイエンス」。身近なものや手に入りやすい材料を使い、自宅で気軽に行える20種類の実験が紹介されています。

いつもの「焼きそば」がカラフルに変身!?

今回は本書から、食べ物を使っておいしく学べる「あっという間に色が変わる焼きそば」を紹介します。身近なメニューである焼きそばがカラフルに変化する実験工程はきっと親子で楽しめるはず!

あっという間に色が変わる焼きそば

<道具>

フライパン(またはホットプレート)
まな板
包丁
菜ばし

<材料>
焼きそば麺……1袋
紫キャベツ……1/4玉
水……60ml
塩こしょう……適量
レモン汁……少々

<実験を始める前に>
・包丁で指を切らないように、気をつけましょう
・フライパンやホットプレートを使うときは、とても熱くなるのでやけどしないように気をつけてください

<作り方>
1. 紫キャベツを食べやすい大きさに切る。かたい部分を切るときは、手を切らないように気をつけよう。

2. フライパンを熱して、紫キャベツを炒める。

3. 焼きそば麺を入れ、水を回しかける。

4. はしでほぐしながら炒め続けると、麺が緑色になった!

5. 焼きそば麺についてくるソースは使わず、塩こしょうで味をつけたら完成!

6. レモン汁をかけると、麺がピンクになった!(少量でも反応するので、かけすぎて酸っぱくならないよう注意しよう)

<解説>

紫キャベツには、アントシアニンという紫色の色素が含まれています。アントシアニンはアルカリ性のものに反応すると青色に、酸性のものに反応すると赤色になる性質があります。

中華麺が黄色いのは、製造の段階でコシや独特の風味を出すために、アルカリ性のかんすいを使用しているから。つまり、アルカリ性の中華麺とアントシアニンが反応して青色になり、麺の色と合わさって青緑色っぽくなったのです。

また、レモン汁をかけると中華麺が酸性になり、赤色っぽく変化します。アントシアニンはブルーベリーやぶどう、赤たまねぎなどにも含まれています。ブルーベリージャムを混ぜたホットケーキでも同じように色が変わるので、試してみてくださいね。

子どもが失敗せずにやり遂げられる!

今回は料理にまつわる実験をご紹介しましたが、本書では光と色を使った実験や、触って学べる実験など、子どもの興味に合わせて選べるさまざまな実験が掲載されています。

本書のポイントは、実験工程が写真でわかりやすく解説されている点。子どもの興味や好奇心を損なわず、失敗せずに実験をやり遂げられるのが嬉しいですね。テーマによっては買い出しなどの準備不要で、今自宅にあるもので行える実験もありそうです。ぜひ本書を参考にして、親子で楽しめる自由研究を見つけてくださいね!

(TEXT:小菅祥江/撮影:三村健二)

おうちサイエンス』(ワニブックス

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