ここ数年、クックパッドのレシピ検索の中で「ちくわ」の検索件数が増え続けています。おつまみ、おかず、おやつとして食べられるだけではなく、お弁当のおかずとして活躍するちくわを冷蔵庫に常備しているというご家庭も多いのでは? そこで今回は、紀文食品・経営戦略部 広報担当の村田さんに、ちくわに関するいろいろなお話を聞きました。
ちくわは魚肉練り製品です。魚のすり身に調味料をまぜて練り上げたものを、棒にまきつけ、バーナーの中でくるくるとまわしながら焼き目をつけるように焼いていきます。
そうです。ちくわの表面が焼き上がったのちに、その棒を抜きます。ちくわの穴はそのときにできたものです。
ちくわの中央部に、濃い焼き色がついている端が白いちくわは、生ちくわ。主にそのまま召し上がる食品として選んでいただいているものです。そのほかに、巻きつけたすり身を、ぼたん状の膨らみができるように焼き上げて作る焼ちくわがあります。こちらは主に、煮ものやおでんの種として使われることが多いものです。
ちくわには、焼くことで良い風味と食感が出る種類の魚を使っています。基本は、スケトウダラをベースとして使うことが多いですが、商品によって異なる魚を配合しています。
ちくわカテゴリの販売数量はここ数年伸びています。調査データを見る限り、もともと、ちくわは高齢者層を中心としたヘビーユーザーの方が購入されていましたが、ここ数年は小さなお子さんがいるご家庭や若年層も含む全世代で手に取ってくださる方が増えたように感じます。
数年前に「カニカマの魚肉たんぱくが筋肉をつくるのに良い」と話題になり、カニカマが急激に売れたことがありました。それを機に、魚肉練り製品は高タンパクと認知されるようになりました。その後、同じ魚肉練り製品の中でも特に汎用性の高いちくわが注目されるようになったのではないかと考えています。
コロナ禍で健康志向の方が増え、自炊をする方も増えたことで、ちくわをご購入いただける機会がより増えたように思います。ちくわは、冷蔵庫に常備しやすく、且つたんぱく質が摂れてさまざまな調理にも使えるという点が、こういった思考とマッチしたのではないでしょうか。
製造過程ですでに加熱されているので、袋から出してそのまま食べることができるし料理にも使うこともできます。そのままおつまみとして食卓に出しても良いですし、炒めても煮ても、サラダにも使えます。ちくわ自体に旨味があるので、少ない調味料でも美味しく調理することができます。
和の食材というイメージがありますが、チーズとの相性も良いので、洋風のレシピでもおいしく食べていただくことができます。ぜひ、ちくわを使った洋風レシピに挑戦してみてください。
お魚が苦手だというお子さんでもちくわは食べられるというお子さんは多いと思うので、食べやすいレシピでお子さんにもたくさん食べていただけるとうれしいです。
(TEXT:上原かほり)
話し手:経営戦略部 広報担当 村田 真由香