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完成しているのに完成していないみたい!?驚きの発想から生まれた「未完ケーキ」がTwitterで話題

山田周平

エンタメ記事や育児コラムなどを書いています。

【Twitterでバズったごはん Vol.88】市販品などを上手に使い、ササッと作れておいしいレシピが日々投稿されているTwitter。その中から、とくに話題を集めたレシピや便利な料理の知恵、ときには失敗談やほっこりするエピソードを、編集部がピックアップしてお届けします。

ボウルの中で混ぜながら食べるミカンのケーキ

Twitterでバズった料理に関するツイートに注目し、多くの人の心を鷲掴みにしたヒミツを解き明かしていく連載をお届けします。第88回目に注目したのは、ながたさんがツイートした「未完ケーキ」です。

完成しているのに完成していないように見えるミカンのケーキのツイートが話題になり、13.2万いいね(2023年1月19日現在)がつくほど話題になりました。では、ツイート主のながたさんに詳細を伺ってみます!

素材の“シズル感”を残したままにしたい!

−−「未完ケーキ」を思いついたきっかけを教えてください

ながたさん:お菓子を作る時、混ぜる前のスポンジ生地や焼く前のクッキー生地が妙においしそうに見えることがあります。そういった完成前の素材の“シズル感”を残したまま何かお菓子が作れないかなと思い、作りました。

−−作っている最中の生地って食べてみたくなりますよね。できれば簡単にレシピを教えていただけますか?

ながたさん:まず、ビスケットとバター合わせ型に詰め込みタルト台を作ります。次に、クリームチーズと水切りヨーグルトと生クリームを合わせて型に流し込み、無糖のレアチーズケーキを作ります。そして、ミカンの実と皮と砂糖を煮詰めてミカンソースを作ります。あとは盛り付けをするだけ。チーズケーキをタルト部分が隠れるように潰し、粉糖とミカンソースを薄力粉と卵に見立てて添えます。

−−では、「未完ケーキ」をおいしく作るコツは?

ながたさん:誰かに作ってもらうことを前提に作っていないので、普通にチーズケーキを作って食べるのが一番おいしいと思います。反省点としては「ミカンソースはレモン汁を加えてもっと酸っぱめに」「チーズケーキはゼラチンを入れてもう少し固めに」「タルト生地はもっと厚めに」「別添えの砂糖はもっと少なめに」などが挙げられます。こういった点を意識すれば、もっとおいしく食べられたかなあと思いました。

−−実際に食べてみて、どのような味わいでしたか?

ながたさん:味は普通のレアチーズケーキと変わらないのですが、ボウルの中で混ぜながら食べるので罪悪感があり、ワクワクしました。

シズル感たっぷりでおいしそう!

工作感覚で料理の妄想を膨らませる

−−ほかにもユニークな料理をたくさん作られていますが、どのようにアイデアを膨らませていますか?

ながたさん:最初は料理というよりも工作のような感覚で妄想を膨らませ、その後食材で実際に作ることができるのかという実験に入ります。料理は初心者なので、実験の時はクックパッドのようなレシピを提供してくださるサイトに助けていただいています。

−−実験というのは面白いですね。今回バズったことで反響はありましたか?

ながたさん:自分の作ったものをわざわざSNSに上げているのは、誰かの感想が聞きたいという思いからです。今回たくさんの方に見てもらい、たくさんの感想をいただけて、大変うれしく思っています。

−−最後に、今後作ってみたい料理の構想などはありますか?

ながたさん:最近お腹周りが気になるので、今は“カロリーゼロ理論”に挑戦しています。いくら食べても太らない夢の食べ物をカタチにしたいと思っています。

作っている最中のお菓子をボウルの中で混ぜながら食べる“罪悪感”は、たしかにワクワクするかもしれませんね。「未完ケーキ」は、きっちりと型に入れたり飾りつけたりしなくてもいいお菓子なので、気軽に挑戦してみるのもいいかもしれませんよ。

(TEXT:山田周平)

ながたさん
「未完ケーキ」のほかにも、「ラムネ容器の砂糖漬けケーキ」「イチョウの落ち葉タルト」「雲の標本ゼリー」など、ユニークで発想豊かな料理を生み出し続けている。ニコニコ動画を中心に、YouTubeやTikTokなど、さまざまなSNSで料理動画を配信中。

執筆者情報

山田周平

ライター。さまざまなWEBサイトでエンタメ記事や育児コラムなどを書いています。著書に『ひとのパパ見て わがパパ直せ』。
Instagramアカウント:@damepapa31

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