掃除研究家。資格と主婦経験を活かした掃除術が好評。
【おそうじペコの"ラクして楽しむ"キッチン掃除術vol.4】主婦歴もうすぐ30年。料理も裁縫もてんで成長しないのに掃除に対する情熱だけは人一倍のおそうじペコです!日々探求し続けてきた結果、掃除研究家を名乗るようになりました。そんな掃除研究家・おそうじペコが、ラクしながら楽しく続けられるキッチン掃除術をみなさんに伝授します。
焼き鳥、串カツ、みそ田楽など串料理に欠かせない「竹串」ですが、おいしくいただいた後の処理はどうしていますか? 竹串は捨て方によっては事故やけがにつながる危険なゴミになってしまう可能性があります。 安全に捨てるために、身近なもので工夫して処理できる方法をご紹介します。
竹串には細いタイプ、短いタイプなど料理の用途によってさまざまな種類があります。
全ての竹串に共通しているのは、先が鋭く尖っているという点です。 尖った部分をそのままにしてゴミ袋に入れ収集日に出してしまうと、ゴミ収集の清掃員の方の手に刺さってけがを負わせてしまうことがあるのです。
ビニール袋を四つ折りにしたものに軽く刺しただけで、写真の通り簡単に突き破ってしまいました。収集作業では大量のごみ袋を一気に運ぶため、力と勢いが加わり竹串はより貫通しやすくなります。その威力は、作業員の方のゴム手袋を破ってしまうこともあるそうです。
それでは、安全に捨てるためにはどのように処理すればよいのでしょうか。危険になりやすいポイントを考えながら、簡単にできる方法をご紹介いたします。
長さがある分突き刺さりやすくなるので、長い竹串は二つに折ります。この時素手で折ると手に刺さってけがをしたり、折れた串の断片が飛び散るなどして危険なので、尖った部分をタオルや布などにくるんで折ります。
尖った先の部分と、折り目のギザギザした部分を露出させないようにします。ぼろ布や、厚めに折ったキッチンペーパー、二重にしたガムテープなどで養生します。
尖った部分の先数センチ(赤い円の部分)に余裕をもたせてくるむと、飛び出しにくくなります。
最後に新聞紙などで包みます。きっちり包むのではなく、紙をくしゃくしゃにしてふんわりと大き目にくるみます。新聞紙が手元にない場合は、宅配便の緩衝材やダイレクトメールの封筒、チラシなどでも代用できます。
くるんだら、水気で紙が破れないように透明の袋などに入れます。大きいゴミ袋に入れて出す場合には突き破りやすい端ではなく、周囲を他のゴミで囲むように袋の中央に入れて出します。
より安全に出すためには、あえて一般ゴミと分けて出すという考え方もあります。
筆者の居住地の資源循環局に問い合わせをしたところ、「竹串は新聞紙などにくるんでから透明または半透明の袋に入れて出すとよいですよ」と案内されました。大きなゴミ袋の中に紛れて出すよりも「竹串」と記載して別の袋に入れて出せばより安全に収集してもらえます。
紙にくるむ以外にも、つぶしても串が飛び出ない強度のある箱に入れて出す、という方法もインターネット上では紹介されていました。お菓子や雑貨の箱で丈夫な空き箱があると利用できますね。
竹串だけではなく、爪楊枝や食品用ラップフィルムのカット刃、折れたプラ容器など視点を変えると、日常生活で出るゴミの中にも危険なものがたくさんあります。捨てたゴミの行く先、作業する方々の安全を考えて、マナーを守ったゴミの出し方をしていきたいですね。
※基本的にゴミの出し方はお住まいの自治体の方法に従ってください。
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掃除研究家。資格等「ハウスキーピングコーディネーター2級」「掃除能力検定士5級」主な著作物「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分そうじ」「お掃除やる気スイッチ」「ゆるく身につく家事のきほん」等。SNS、メディアを通じて掃除に関する情報を発信しています。日々、暮らしに役立つ掃除術について探求中。