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コラム

「インドではありえない…」インド人がCoCo壱(ココイチ)で驚いた意外なこと

日本が誇る人気カレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」(通称ココイチ)。本場インドの人にはどう映るのか…?気になった編集部員が、インドの方に聞いてみました!

今回取材に協力してくれたのは、都内でIT企業のエンジニアとして働く、インド出身のアディさん。ご自宅の近くにもココイチがあるということで、時々通っているそうです。

ーーインドの方からするとココイチのカレーってどうですか?

おいしいですよね!インドのカレーとは別ものだと思っているけど、私は日本のカレーも好きなので気に入っています。

ーーココイチはカレーの種類と量、辛さ、トッピングを選べるのが特徴ですが、普段はどんなメニューを注文しますか?

よく頼むのは、ベジタリアンカレーでご飯は300g、辛さは「3辛」、トッピングは野菜とスクランブルエッグです。ココイチのカレーは結構辛いですよね。「5辛」まではイケるけど、「6辛」以上は…インド人の私でも辛く感じます。(笑)

ーーインドのカレー屋さんでも、辛さやトッピングをカスタマイズする文化はありますか?

カレーの種類はたくさんあるけど、トッピングという文化はなくて、初めて見た時は面白いなと思いました。トッピングの種類も色々ありますが、温泉卵やハンバーグなど、どれもインドのカレーには合わせないものばかりで楽しいです。

スクランブルエッグをカレーに乗せるというのも、現地にはない食べ方ですね。インドにもスパイスや野菜と一緒に炒める卵料理はあるけど、ココイチのスクランブルエッグのような、とろっとした食感のものは珍しい。それをカレーに乗せるというのも、面白い発想だと思いました。

(アディさんお気に入りの野菜&スクランブルエッグのトッピング)

ーー日本のカレーならではの文化を楽しんでますね!ココイチのようなカレーチェーン店はインドにもありますか?

うーん…あまり見かけないですね。インドは国土が広くて、日本のように流通が整っていない場所も多いので、いつでもどこでも同じ素材で同じ味を提供するのが難しいという背景があります。都市部では、特定のエリア内で何店舗か展開しているお店もあるけど、数は多くない印象ですね。

ーー他に文化の違いを感じることはありますか?

私が一番驚いたのは「お一人様用」のカウンター席ですね。一人で外食をする文化がインドにはないので、最初はすごくびっくりしました。「えっ、あの人は一人でご飯を食べるのか…寂しくないのかな…」って心配したりして。(笑)

ーー日本ではココイチ以外でも多くの飲食店で「一人席」が用意されていますね。

インド人も家でなら一人でごはんを食べることはあるけど、一人で外食というのはありえないですね。必ず友人や家族、同僚と行きます。だから、基本的に一人席がないんですよ。カレーを注文する時も、ルーを1つ頼んでみんなでシェアすることが多いんです。だからあのカウンター席を見た時は…かなり衝撃でしたね。

ーーなるほど…!その文化を前提にすると、誰ともシェアせず一人で食べる姿はかなり寂しく感じそうですね。

日本人の友人から「一人で外食するのは別に寂しいことではないよ」と教えてもらって、今では慣れました。(笑)一人で食べている人を見ても、特に何も思いません。色々と違いがあって面白いですね。

今回はインド出身のアディさんに、日本のカレーチェーン店で感じたことについてお話を伺いました。日本では当たり前のことも、海外の方から見たら違った視点で見られることはまだまだありそうです!

(クックパッド編集部)

画像提供:Adobe Stock

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