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コラム

相性抜群!味噌で豆腐はもっとおいしくなる!【豆腐百珍シリーズvol.9】

現代の日本の食卓に欠かせない豆腐。江戸時代に出版された豆腐百珍と比較して、現代の豆腐レシピを紹介している豆腐百珍シリーズ。今回は江戸時代に大人気だった豆腐料理を紹介します。

江戸時代の豆腐百珍で一番紹介されていた料理って?

江戸時代に出版された豆腐百珍の料理では、素材や味付け、食感などの微妙な違いを表現した和食ならではの料理がたくさん登場します。その中でも、特に目につくのが、田楽レシピの豊富さです。

木の芽田楽
雉子焼き田楽
再び田楽
揚げ田楽
葛田楽
浅芽田楽
海胆田楽
精進の海胆田楽
繭田楽
簑田楽
交趾田楽
阿漕田楽
鶏卵田楽
礫田楽

と100品中、14品も田楽料理が紹介されています。

田楽とは、平安時代に行われていた「田楽」という日本の伝統芸能に由来していて、豆腐を切って串に刺した様子が、田楽を踊る芸人の姿に似ていたことから名付けられたそう。豆腐から始まった田楽ですが、こんにゃく、里いも、しいたけなどの様々な物を素材として食べる料理となっていきました。江戸では、外で手軽に食べる料理が発達していたこともあり、串に刺さっていて食べやすい田楽料理が流行ったようです。

そんな江戸時代には大人気だった豆腐田楽ですが、現代では昔よりも食べる機会が減ってきているようです。「豆腐」レシピ78.505品(2014.1.22時点)のうち「豆腐 田楽」で検索すると170品(2014.1.22時点)です。これは、現代になって家でゆっくり食事するようになったことと、田楽という料理が煮込み田楽の登場を経て、いわゆる現在のおでんに姿を変えていったことが理由ではないかと考えられます。

でも、この味噌と豆腐の組み合わせは現在でも大人気。「豆腐 味噌」で検索すると10,145品(2014.1.22時点)もありました。よくよく考えてみたら、豆腐も味噌も原料はどちらも大豆。大豆から作られた兄弟同士、相性抜群なのも当たり前ですね。

現代版豆腐百珍Powered by COOKPAD 「豆腐田楽」レシピはコレ!

No.30 豆腐田楽

豆腐を串にさして、焼くスタイルは江戸時代と同じ。でも、進化したのは、トースターで焼くことと、田楽味噌がはちみつと味噌を混ぜた簡単レシピなところです。串で食べる屋台風の豆腐料理、お酒も進みそうですね。


現代版豆腐百珍、その他の豆腐×味噌料理はこちら

No.31 豆腐の味噌生姜焼き

ゴマと味噌もとてもおいしい組み合わせ。そこにピリッと生姜を加えてひきしめたタレは想像するだけでもおいしそう。水切りをしっかりして、片栗粉をまぶしてから焼けばこの絶妙なタレが豆腐にしっかり絡みます。


No.32 豆腐の味噌煮込み

いつもの湯豆腐を味噌で煮込んでみたのがきっかけというこのレシピ。切って煮込むだけの簡単レシピなのに、しっかりと豆腐が味噌のおいしさを吸い込みます。最後に加えるごま油で味もポイントのよう。夜食にもおすすめです。


豆腐と味噌の相性は抜群。いつもの豆腐に飽きたら、常備している味噌を使えば簡単にマンネリ脱出できますよ。ぜひぜひ、試してみてくださいね。

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