もうすぐ17年間の歴史の幕を閉じる「はなまるマーケット」(TBS系)。これまでに紹介されたレシピは、なんと1万3000件以上。登場した料理研究家も235人とたくさん。3月19日放映されたのは、そんなはなまるのグランドフィナーレにふさわしく、出演回数ナンバー5の料理研究家が史上最強の神レシピを決定するというビック企画。どんなレシピが選ばれたのか?リポートします。
出演回数133回で第5位にランキングしたのは、日本料理研究家の斉藤辰夫さん。主婦の方向けの番組なので簡単に美味しくできるよう、端折れるところは省略、少しでも時短にこだわって考えたという神レシピが「きんぴらレンコン」。
市販のタレを使うことに抵抗があったという斉藤さんが考えたオリジナルレシピは、蒲焼のタレを使うのがポイント。余りやすい蒲焼のタレを使うことで、味付けがあっという間にできて失敗知らず、しかも経済的という優秀レシピが完成!レンコンをシャキシャキに仕上げる秘訣は、レンコンの切り方にもポイントがあるそう。
まず皮はピーラーでむくこと。それによって表面がザラザラになって味が染みやすくなるのだとか。皮をむいたら縦四等分に切って、スライサーで薄く切るのも大切。味が染み込みやすいだけでなく、火の通りもよくなるそう。
水にさらしたら、水分をペーパータオルでしっかりとること。レンコンをごま油で焼いて蒲焼のタレで中火で炒めたらOK。できたきんぴらレンコンは、そのままフライパンに入れておくのでなく、必ずパッドにあけること。ここも重要ポイント。一気に冷やすことで水分が飛び、シャキシャキのレンコンになるのだとか。簡単なテクニックですが、さすが研究家のテクニック。勉強になりますね。
クックパッドにも市販のタレを活用したきんぴらレシピが。
ナンバー4として登場したのは、出演回数217回の愛ある料理人枝元ほなみさん。レストランで働いていた経験を活かして、驚きのレシピをいろいろ紹介してくれた枝元さん。見ている人がすぐ覚えられ、自分でも作れそう!と思ってくれるようなレシピ作りを心がけていたのだとか。
枝元さんが選んだ最高最高傑作のレシピは、今から16年前に編み出された「昆布とキャベツの和風スパゲッティ」。パスタをゆで、ゆであがる3分前にキャベツを一緒に入れて煮てしまうというアイディアは便利。ゆであがったパスタとキャベツはお湯を切り、昆布の佃煮と昆布茶で味付けをします。作った当初はこの後、サラダ油を入れていたそうですが、16年の間にさらにレシピは進化。バターを入れることでよりうま味が増すことを発見したそうです。枝元さんいわく、昆布の佃煮とバターはすごくあう!のだとか。なんとクックパッドにも、似たアイディアでパスタを作っていらっしゃる方がいましたよ。
17年におよぶレシピの歴史を支えてくれたのは、料理研究家だけではありません。名店の料理人もたくさん登場して、番組を盛り上げてくれました。番外編では、そんな名店の料理人の中で最も出演回数が多かった八山・六本木の中嶋さんも登場。これまで紹介したレシピ135件の中から、とっておきの逸品をセレクトしました。それは「トリプルひき肉と海苔の照り焼き丼」。鳥ひき肉と豚ひき肉をWで使い、さらにうま味成分である海苔を加えることで美味しさを倍増させた逸品。
TBSのカフェメニューにもなったこのレシピ、タレの染みたひき肉が食欲をソソりますね。照り焼きというと鶏肉を甘辛く煮たレシピを連想しますが、それを料理しやすいひき肉にしたところも高ポイント。クックパッドにもひき肉で作った照り焼き丼のレシピが。こちらも参考にしてみてくださいね。
第5位、4位、そして番外編として登場したレシピを試食したスタジオのみなさんは、どれも「美味しい」と大絶賛!ナンバー3にはどんなレシピが飛び出すのか?期待が高まる中、なんと時間切れに。トップ3の神レシピは来週の放送で紹介されるそうです。気になる続きはまたレポートしますので、お楽しみに♪(TEXT: 黒沢るか/ライツ)