ホルモン料理と言えば、男性が文句なしで大好きな料理の1つだと思います。独特の食感や臭みの虜になっているという方も多いのではないでしょうか。そんなホルモン料理に自宅でも是非挑んでみましょう。定番のホルモン炒めからオシャレな一品まで、ホルモン料理の世界をご堪能ください!!
ご存知の通り、ホルモンとは牛・豚・鶏などの内臓(モツ)のことですが、その本来の意味は“内分泌物質”を表す医学用語のこと。このホルモン=内分泌物質には「体の調子をコントロールする」という役割があります。したがって、ホルモン料理というと「内臓の料理」と共に「滋養強壮料理」としての意味合いも持ち合わせています。ちなみに、昔は内臓を食べずに捨てていたということから「ホルモン=放るもん」という説もありますが、コチラは信憑性が薄いようです。
広義では内臓を指すホルモンは、狭義では牛・豚の大腸を指します。正式名は「しまちょう」ですが、一般的には白モツやホルモン、テッチャンの呼び名で親しまれています。スーパーでもボイル済みや味付け済みのものが販売されていることが多く、簡単に手に入り、調理しやすい食材としてもオススメです。
男性にとって、最も手っ取り早く、簡単な料理と言えば、「炒め物」。白モツを甘辛いタレで炒めれば、ご飯にもお酒にも合う一品になります。
もう少しハイレベルなホルモン料理に挑みたいという方は、「胃=トリッパ」と「肝臓=レバー」の調理に挑戦してみましょう。どちらもお肉屋さんに行けば、かなりの確率で手に入る食材です。ご飯もお酒も進むレシピと共に、ご紹介します。
トリッパとは、イタリア語で胃のこと。有名な話ですが、牛の場合には第一胃から第四胃まで4つの胃があります。その見た目などからそれぞれ、ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラの名が付いています。また、豚の胃は内臓を意味する英語の「ガット」に由来して、ガツと呼ばれています。いずれのトリッパも独特の食感や歯ざわりがたまらないものです。
レバーは、良質のたんぱく質、ビタミン、鉄分の宝庫。特に、鶏のレバーは牛や豚に比べて、臭みも少なくオススメです。
いかがでしたか?レシピを見てみると、ホルモン料理も自宅で割と簡単に作れることがお分かりいただけたかと思います。ただ、調理の際には生の場合は下茹でを行い、しっかりと火を通してからいただくようにしましょうね。新鮮で美味しいホルモンに出会うには、信頼のおけるお肉屋さんを見つけることだとも言われています。是非、お肉屋さん探しも含めて、ホルモン料理を楽しんでくださいね。(TEXT:中本タカシ/ライツ)
参考:
『焼き肉の誕生』(雄山閣)
『ビバ! ホルモン』(講談社)
『モツ・キュイジーヌ』(柴田書店)