よく耳にする“食べ合わせ”って、本当のところはどうなの？

食べ合わせの言い伝えには『あるものとあるものを一緒に食べるとお腹をこわす』というような、消化に関するものが多く感じられます。昔から当たり前のように言い伝えられているので、自然に受け入れている人も多いのではないでしょうか。でも本当のところはどうなのでしょう。

そもそもこの組み合わせで食べることってあまり無いような気もしますが、実際はどうなんでしょう。 うなぎはビタミンAやビタミンB1・ビタミンB2を含む反面、けっこう脂も含みます。また梅干しは食欲を増進させる作用があります。ついついうなぎを食べ過ぎて消化不良にならないように、ってことなんですかね。

たっぷりの油で揚げているだけあって、天ぷらが胃にかける負担は中々のもの。さらに多量の水分を含むスイカも胃への負担になります。季節モノとはいえ食べ合わせに注意したいところですね。

ほうれん草に含まれる鉄分(非ヘム鉄)はビタミンCと一緒に摂ることで効果的に吸収されます。貧血気味な方にもおすすめの食べ合わせ例です。

夏におなじみの組み合わせですね。冷たい豆腐は口当たりが良く、暑い日でも美味しくいただけます。しょうがには食欲増進の効果があり、まさに食欲が減退しがちな今の時期にピッタリの組み合わせてすね。

普段なにげなく食べている食材も、組合せ次第でプラスの効果が期待できそうです。上手に毎日の献立を考えたいものですね。（TEXT:鈴木哲也/ライツ）

参照文献：
『食べ物と健康 食品学・食品機能学・食品加工学』(医歯薬出版株式会社) 著・長澤治子
『健康栄養学・健康科学としての栄養生理化学』(協立出版)
『オールガイド食品成分表2014』(実教出版)
『栄養の基本がわかる図解辞典』(成美堂出版)監修・中村丁次