男性のみなさん、たまに無性に「カレーうどん」が食べたくなる時ってありませんか?忙しいお昼にどうしても食べたくなって、挙げ句にYシャツにカレーが跳ねてしまったという経験を持つ男子も少ないはず(笑)暑い時は涼しいものを食べるのが一般的ですが、暑くても汗をかきながらでも食べたくなるのが“男の食欲”というものです。カレーうどんの歴史、最新事情に触れつつ、とびきり美味しいカレーうどんをいただきましょう!!
一説によると、カレーうどんが生まれたのは1909(明治42年)のこと。大阪で東京のそば屋の店主・角田酉之助が営業不振挽回のために、カレー粉をそば用に改良し、「カレー南蛮」を創作したことが始まりだとか。ちなみに、「カレー南蛮」と「カレーうどん」に大きな違いはなく、強いて言うのなら前者が「ネギ」、後者が「タマネギ」を使うことぐらいのようです。
「カレー南蛮」が大阪でウケると、角田さんは東京でそば屋を再び出店します。ただ、最初はお客さんの評判があまり良くなく、5年ほど経ってようやく学生の間に“洋風”の食べ物として人気が出てきたそうです。カレーうどんが「大阪」と「東京」どちらの生まれなのかは、実に微妙なところです…。
現在、グルメな人たちの間で注目されているのが愛知県の「名古屋」と「豊橋」のカレーうどんです。味噌カツやあんかけスパゲティなど名古屋めし特有のアイデアがカレーうどんにも存分に発揮されているようです。
名古屋のカレーうどんは、1923(大正12)年に誕生。スープはカレールーが主体となり、とろみが多めの仕上がりなのが特徴です。ただ、とろみは片栗粉を使用せず、ルーだけでつけるというこだわりがあります。
豊橋カレーうどんは、2009年に地域おこしのために誕生したご当地メニュー。特筆すべきは、器の底(カレーうどんの下)にとろろごはんを盛るということです。うどんとごはんの2層構造のカレーごはんには、その他に自家製麺・ウズラ卵・福神漬けを添えるなどの決まりもあるそうです。
いかがでしたか?定番から名古屋のご当地カレーうどんまで、お好きなカレーうどんを暑い日にアツアツでいただいてみてくださいね!(TEXT:中本タカシ/ライツ)
参考資料:
『たべもの起源事典』東京堂出版
『絶品うどん図鑑』生活情報センター