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コラム

毎日楽しく手づくり!【お弁当づくりのきほん】

お弁当は、食べるのは楽しいけれど、毎日こしらえるのはとても大変。おかずのバランスや、ご飯のこと、詰め方や見た目など、どうしたら、自分らしくお弁当を作れるのでしょうか。『くらしのきほん』の人気連載「みるお弁当」の北岡佳奈さんは、毎日のお弁当作りが楽しくて仕方がないとおっしゃいます。毎日のお弁当を楽しくこしらえる心持ちをおうかがいしました。

たのしいお弁当づくり

北岡さんは、好きなわっぱのお弁当箱に、絵を描くように、お弁当をこしらえるとおっしゃいます。

「お弁当とは毎日の楽しい実験のようです。白いご飯に3種類のおかず。これを基本とします。そして、どんなおかずを作って、どんな組み合わせにしたら、彩りよく、おいしいお弁当がこしらえられるのか。それを考えるのがとても楽しいのです。」

お弁当箱のこと

ある日、北岡さんは、お友だちから曲げわっぱのお弁当箱をプレゼントされました。それがとても気に入って、毎日お弁当をこしらえたいと思ったのが、お弁当作りのきっかけになったとおっしゃいます。自分が大好きなお弁当箱があると、楽しみが増し、こしらえてみようと思えるのではないでしょうか。

おかずの種類

おかずはあれもこれもと作って、詰めたくなりますが、あんまり頑張り過ぎないことが大切です。もちろん、おかずが盛りだくさんのお弁当は、豪華で、見た目もおいしそうですが、毎日作るとなると大変です。そこで、おかずは3種類と決めてはいかがでしょうか。メインと副菜と玉子料理。北岡さんの基本は、この3種類に、前の晩の残りのおかずを足したりしています。

おかずの位置

お弁当の詰め方は、あらかじめ決めておくと楽かと思います。一般的にお弁当は、ご飯を左に詰めますが、北岡さんの場合、右に詰めるのが基本だそうです。こんなふうに形式にとらわれず、自由で良いのです。メインのおかずは、ご飯の隣の下あたりに。そして、その上に玉子料理を、隙間を埋めるように副菜を詰めます。こうすると、食べやすいですね。ご飯のすぐ隣にメインのおかずがあるのは嬉しいものです。

おかずの色

お弁当箱を開けたときの色味といいましょうか、ぱっと見たときの印象は大切ですね。3種のおかずとご飯を考える時、色の組み合わせも考えるとよいでしょう。わかりやすいのは、玉子料理は黄色。ご飯は白(ときたま色がつきますが)。黄色と白は基本として、それ以外の色を考えます。緑や赤が少しでも入ると、華やかになるでしょう。

ご飯のこと

おかずの隣は、白いご飯が一番きれいに見えます。お弁当箱におかずとご飯を詰めて、さて完成となった時に、何かもの足りないなと感じたら、何か具を添えて、色味を加えるとよいでしょう。たとえば、白いご飯の上に、梅干しと黒ごまを添えるだけでも、お弁当がきりっとしまります。もちろん、混ぜご飯の時もありますが、そんなときは、メインのおかずを少し控えめにすると、バランスがとれてよいでしょう。

のり弁はいかがですか? と北岡さんにうかがいましたら、お弁当箱が丸いから、四角いのりを置くと、なんだか落ち着かないのだそうです。そういうちょっとしたバランスも大切です。

まとめると

まず、お気に入りの弁当箱を見つけること。そして、メイン、副菜、玉子料理、3種類のおかずの位置を決める。さいごは、あわせるご飯の色合いを見て、梅干しや黒ごまなどを添えて出来上がり。こうすることで、お弁当づくりが楽しくなります。前の日の晩に、次の日のお弁当のメニューを紙に書いておくとよいでしょう。朝はどうしてもばたばたしてしまいますから。

文・写真:松浦弥太郎

くらしのきほん

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