旬の野菜には、その時期の人の身体に必要な栄養が備わっていると言われます。ですから、夏バテや熱中症対策としても夏野菜をたっぷり摂りたいところ。でも、子どもが「苦い!」と言って食べてくれないこと、ありますよね?そこで苦みを消すワザ、お教えしましょう。
紫外線対策に役立つビタミンCや、夏風邪をひきにくくするビタミンAが豊富な夏野菜「ピーマン」。大人になると、このほろ苦い風味が魅力的に思えたりしますが、子どもの苦手な野菜の代表格ですよね。ピーマンは茹でたり、煮込んだりして火を通すことで甘みが増すので、苦みが気にならなくなります。また一般的にビタミンCは熱を加えると壊れてしまうことが多いのですが、ピーマンのビタミンCは壊れにくいといわれています。
①たっぷりの熱湯に塩ひとつまみを加えたところに、ピーマンを入れる。
②表面が色鮮やかになったら熱湯から取り出し、すぐ冷水に放つ。
塩茹でした後は、サラダや和え物などシンプルな味付けでも、苦みを感じずに食べられますよ。 また、塩茹での下処理をしなくても、煮込んでしまえば苦み軽減になりますから、冷やして食べても美味しい「ラタトゥイユ」などがオススメです!
汗をかいて不足しがちな水分やカリウムが多く含まれている夏野菜「きゅうり」。いまスーパーなどで市販されているきゅうりは品種改良されていて苦いものはありませんが、その昔のきゅうりには、ツルに近い部分に【ククルビタシン】という成分があり、そこから苦みを発していたそうです。その名残りなのか定かではありませんが、家庭菜園などで一般農家さんとは少し違う栽培条件で育てると、稀に苦みを発することもあるそうです。そんなきゅうりに出合ったら「板ずり」をしましょう。
①まな板の上に塩をまき、その上にきゅうりを乗せ、ゴロゴロと転がす。
②表面が少し柔らかくなったら、水洗いをする。
板ずりは、きゅうりの風味をまろやかにするので、「きゅうりの青臭さが苦手」という方にもオススメの方法。また皮の部分が柔らかくなるので、子どもも噛みやすくなります。
以前のクックパッドニュースで、「子どももOK!苦くないゴーヤ料理」(こちらという内容をお届けしました。ゴーヤ料理の際は、こちらを参考にしてくださいね。(TEXT:大河原裕美)