日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
ダイエットをしている人が食事の際、まず気にするものといえば『カロリー』。最近は『糖質』にも注目が集まり、その量を制限する人も増えています。そんな中、見落としがちなのが『脂』。健康のために脂を上手にマネジメント(管理)することの大切さをクックパッド管理栄養士が解説します。
毎日の生活でみなさんは『脂』の量をどの程度意識しているでしょうか?
厚生労働省の国民健康栄養調査によると脂質の摂取量、中でも肉類から摂取する動物性脂肪の摂取量が増加傾向にあります。それに比例するように増えているのが肥満の人の割合。その数は実に40代以降の男性3人に1人、女性5人に1人とも言われているんです。
肥満は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病とも密接な関係があるため、日頃の食生活で重要になってくるのが、脂質の摂取量を意識的に管理する脂マネジメント。
ちなみに厚生労働省が推奨する1日の脂質の摂取量は30代から40代の男性で74g程度、女性で56g程度とされています。(それぞれ摂取エネルギーの25%を脂質でまかなう計算によって算出)
『あぶら』というと揚げ物に使う油やバターなどが真っ先に思いつきますよね。これらは目に見えるため、調理の際に使う量を減らしたり、比較的コントロールしやすいものです。でも実は普段から口にしている食材にこそ『目に見えない脂』が含まれているのです。中でも注目したいのが、肉類です。
肉には『目に見えない脂』が多いのに驚きませんか?
例えば、焼肉屋で1人前(100g)のカルビ(牛バラ肉)を注文するとおよそ、女性の1日分の脂質摂取量になってしまうのです。だからこそ、この『目に見えない脂』を意識すると無理なく脂を減らすことができるのです。
例えば、豚バラ肉や牛バラ肉は、それぞれ部位を“もも肉”に変えると脂質の量はおよそ3分の1に。鶏もも肉をささみにすれば脂質量は10分の1以下になります。
でも、脂質量の少ない肉だとどうしてもパサつきや物足りなさが心配。そこで、そんな人でもおいしく満足感もあるレシピをご紹介します。
他にも、例えばサンドイッチを選ぶとき、バターたっぷりのクロワッサンではなく、一般的に油脂を使わずに作っているフランスパンやベーグルのサンドイッチを選んでみる。焼肉屋に行ったときには、バラ肉部分で脂の多いカルビではなくロースを選ぶなど、ちょっと意識をしてみるだけで無理なく脂の摂取量を減らすことができますよ。ぜひ試してみて下さいね。
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