アレルギーは、ウイルスなどの異物から体を守ろうとする免疫反応から起こるものです。特にこれからの季節に気になる花粉症にかかると、スギやヒノキといった植物の花粉が原因で、くしゃみなどのアレルギー症状が起こります。 もともと人間の体には免疫という、体を病気などから守る仕組みがありますが、ストレスなどで免疫力が低下すると、アレルギー症状が出やすくなることもあります。 普段から十分な休養や栄養バランスのとれた食事をとって免疫力を高め、花粉症に負けない体をつくることが大切です。
免疫細胞のもとになるたんぱく質をしっかりとること。たんぱく質が含まれている肉、魚、大豆製品などを、さまざまな食品からバランスよく食べましょう。 また腸内環境が整うと、免疫細胞が働きやすくなります。腸内環境を整える働きのある食物繊維や発酵食品もおすすめです。 さらにビタミンA・C・Eといった抗酸化作用のあるビタミンを補給することで、免疫力を高めることができます。
ビタミンB1がたっぷり含まれている豚肉と、玉ねぎのアリシンは相性抜群。ビタミンB1の吸収を高めるので、免疫細胞も活性化されます。さらに皮膚や粘膜を強くするビタミンAが多いかぼちゃもプラス。肉、野菜をバランスよくとり入れることで、無理なく免疫力を高めることができます。
発酵食品の味噌と大豆製品がとれる納豆汁。汁物で食べると体も温めることができるので、この季節はおすすめです。
ビタミンCがたっぷり含まれているみかん。フルーツサラダにすれば、さわやかな副菜になります。
寒い季節が過ぎると、まもなく春になります。 今年は鼻がムズムズする前に、しっかり免疫力を高めることから花粉症対策を始めてみませんか。
フードライター&コピーライター、管理栄養士
雑誌やWEBなどで、「健康」「食」に関する取材記事やコラムなどを執筆。 わかりやすく、食の楽しさを伝えます。