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コラム

食材は1つだけ!簡単なのにしっかり味付けで美味「手ちぎりキャベツ」【中国の簡単おいしい家庭料理 Vol.6】

中国で100万人以上のフォロワーを持つ人気ブロガーで料理作家の陳宇慧さん。これまでブログに掲載して話題を集めた「おいしくて簡単な中国の家庭料理」の中から、日本の食卓にもすぐに取り入れられる絶品レシピを厳選してご紹介します。中国の“家庭の味”をぜひ楽しんでみてください♪

中国全域で人気のあるキャベツ料理

こんにちは。陳宇慧です。連載第5回では、白菜を使った中国の定番料理「白菜の黒酢炒め」をお届けしました。

今回のメイン食材は「キャベツ」。日本では春キャベツが出回る時期ということもあって、スーパーでも頻繁に見ることができますね。中国でも春の今の時期と9〜10月に多く出回ります。

今回ご紹介するのは、「キャベツ」がメインの料理です。その名も「手ちぎりキャベツ」。料理名から分かるようにキャベツを手でちぎって調理するレシピです。

包丁で切るのではなく、手でキャベツをちぎることで、切れ目がギザギザになり、ソースが良く絡まっておいしく食べられます。元々は代表的な湖南料理の1つでしたが、今では中国全域で人気がある料理のため、地域ごとに味付けや作り方が存在します。本格的に作ると面倒な作業が多いので、多くの家庭でチャレンジできるよう、簡略化したレシピをお届けします。

食材は1つだけ!シンプル料理「手ちぎりキャベツ」

材料

キャベツ 1/3〜1/2個(約250g〜350g目安)
粉唐辛子 小さじ1(鷹の爪数本で代用可)
ニンニク 3, 4片
干し豆豉(トウチ) 10粒ぐらい ※なければ省いてもOK

【タレ】
オイスターソース 10ml
醤油 10ml

作り方

(1)手でちぎる

キャベツを食べやすい大きさにちぎります。その際、厚みのある茎付近は味が染みにくいため、今回のレシピでは使用しません。ちぎったものは水で洗い、水分を良くきってください。

(2) 炒める

フライパンに大さじ2の油(分量外)を入れて、中火で温めてください。十分に温まったら、粉唐辛子、包丁で潰したニンニク、水戻しした豆豉を入れて少し炒めます。ニンニクと粉唐辛子は焦げやすいので、炒め過ぎないよう注意してください。

香りが出てきたら強火にして、フライパンが全体的に熱くなったらキャベツを入れます。フライパンを十分に熱してから入れないと、キャベツの水分が素早く蒸発しないので、注意してください。

強火のまま炒めて、キャベツが半分ぐらいのサイズまで縮まったら、最後に味付け。醤油とオイスターソースを入れて、混ぜ合わせたら完成です。

酸っぱい味付けが好みなら、調味料を追加して調整を!

ちなみに今回使用した干し豆豉は、湖南や広東地域で見られる中華調味料で、炒め料理や蒸し料理で使われています。干した大豆を発酵して作ったもので、風味は味噌と少し似ています。入れると料理にコクが出ますが、日本では入手が難しいと思います。大きく味付けが変わるわけではないので、省いても問題ありません。

また、もし酸っぱい味付けがお好きでしたら、10mlの香酢と5〜10gの砂糖を醤油と一緒に入れると風味が変わっておすすめです。一味違った手ちぎりキャベツを楽しめますよ。

陳宇慧

愛称は田螺姑娘(タニシ娘)。中国で100万人以上のフォロワーを誇るブロガーであり、料理作家。ディテール重視で、心が暖かくなるような家庭料理が得意。レシピが詳細で作り方のポイントが的確なため、成功率が極めて高いと支持されている。中国で『日出之食』、『日日之食』、『愉快地吃、痛快地痩(楽しく食べながら、痛快に痩せていく)』と3冊のレシピ本を出版しており、いずれも販売部数が5万部を超えるヒット本となっている。
【クックパッド】陳宇慧のキッチン
【Instagram】elynchan

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