1年でいちばん寒い時期。そんな2月にも元気に旬を迎える野菜があります。大根、ほうれん草、水菜、カリフラワー、セロリなど。今回は大根、ほうれん草、水菜の特徴と栄養、長持ちする保存法について紹介します!
1月7日に食べる春の七草。この中の“すずしろ”と呼ばれるものは実は大根。日本では古くから親しまれてきた野菜です。
根の部分は淡色野菜ですが、葉の部分はβカロテンが豊富な緑黄色野菜になります。葉の部分も捨てずに工夫して食べたいですね。 そして根の部分には、風邪から体を守ってくれるビタミンCがたっぷり。また、ジアスターゼという消化を助ける成分を含んでいるので、便がゆるかったり、おなかの調子が悪いときにおすすめです。
葉をつけたままだと根の水分を吸い上げるので、葉つきだったらすぐに切り落とします。根の部分は濡れた新聞紙などに包んでからポリ袋に入れて野菜室へ。葉の部分は日持ちしないので、ふりかけなど常備菜にしてから保存。
冬といえば大根の煮物。味がしみ込んでとろけるような食感になった大根はたまりませんよね。肉や肉などのたんぱく質といっしょに煮込むとうま味がなじんで、大根が苦手な人にも食べやすくなります。また、大根餅にすれば子どもも喜ぶヘルシーおやつに♪
その濃い緑色からわかるように、緑黄色野菜の代表的野菜のひとつ。通年出回っていますが、旬である冬には栄養価が高くなり、ぐっと甘くおいしくなります。
豊富なベータカロテンのほか、カルシウムなどのミネラルも含まれています。鉄分に加え、葉酸も含まれているので、貧血気味の人におすすめの野菜です。
新聞紙に包んでからポリ袋に包んで野菜室へ。根を下に、立てて保存するといいでしょう。あまり日持ちがしないので2〜3日で使いきって。
おひたしからバター炒めまで、あっさり味とこってり味のどちらも合います。苦手な場合はクリームやチーズなど乳製品のコクをきかせると、青臭ささがカバーされて食べやすくなります。
古くから京都で親しまれてきたので京菜とも呼ばれる水菜。現在ではすっかり全国区になりました。切ってすぐにサラダにできる手軽さが人気です。
生野菜として食べられることも多いので淡色野菜に思われることもありますが、βカロチン豊富な緑黄色野菜です。生で食べやすいため、熱に弱いビタミンCを摂るのにもとてもおすすめです。そのほか鉄分やカルシウムも含んでいるので、歯や骨を強くしてくれます。
ほうれん草と同様、日持ちしません。2〜3日で食べ切るようにしましょう。しなびやすいので濡れた新聞紙に包んでからポリ袋に入れて野菜室で保存します。
生のシャキシャキした食感もいいですが、今の季節だったら鍋に入れるのもおすすめ。火を通し過ぎないのがポイントです。
大根、ほうれん草、水菜が1年で一番おいしい季節。味だけでなく栄養価も高くなっているうえ、価格的にはお安くなっているのが旬のよさ。旬を知ってると親子でのお買い物も楽しくなりますね。(TEXT:松崎祐子)