cookpad news
コラム

レシピがなくてもOK!「きんぴら」のアレンジを無限に広げる発想法とは

【料理の発想法シリーズvol.3】「あるものでパパっと料理がつくれるようになりたい!」「料理をはじめたいけどなにからやればいいかわからない」そんなみなさんに、クックパッドが提供する料理のトレーニングドリル『たべドリ』から、自由な発想で料理をするチカラを身につけるためのメソッドを連載形式でご紹介。 第3回は料理の設計図を知り、料理の全体像をとらえてバリエーションを広げていく発想法を学びます。

全体像がわかる『料理の設計図』

たべドリではひとつの料理を学ぶ際に、レシピではなくこの料理の設計図を活用しています。レシピというのは、文字通り”処方箋”なので、指示どおりに材料分量をそろえて手順の通りに作れば料理が完成する素晴らしいツールです。ひとつの料理を再現するには最適ですが、発想を広げていくには、もう少し俯瞰して全体像を捉えられると良さそうです。そこで、「料理の設計図」でひとつの料理の構造をみていきましょう。

これは、おなじみの定番料理、きんぴらごぼう。きんぴらは、根菜などの野菜を細く切って、しょうゆや砂糖を使って甘辛く炒めた料理です。ごぼうやにんじんが定番ですが、肉を入れたり、しらたきと一緒に炒めたり、いろんなアレンジができます。

そのきんぴらを料理の設計図にしてみると、こんなふうに表すことができます。

※白く塗りつぶした枠は最低限必要な要素、点線の枠は好みでアレンジできる要素です

食材の発想を広げてみよう

きんぴらといえば、シャキシャキした食感が楽しめるごぼうやれんこんなどの根菜が定番ですが、かぼちゃやじゃがいもなどの芋類、セロリやいんげん、ピーマンなどの食感のある野菜もおすすめです。食材は1つだけでもおいしくつくれますが、複数の食材を組み合わせても良いでしょう。しらたきや豚こまなどを加えるとボリュームがでます。

切り方も、細切り、薄切り、半月切りなど、自分が切りやすいやりかたから試してみるといいでしょう。時間がないときはカット野菜を使ってもいいと思います。この料理はこの食材、と決めつけずに「これはどうだろう?」と柔軟に想像してみてください

味つけの発想を広げてみよう

また一方で、きんぴらはしょうゆの香ばしさが食欲をそそる和食の定番料理でもあります。しょうゆとみりんを同じ分量で合わせたものが味つけのベースです。使う食材に合わせて酒や砂糖を加えたりしますね。

さらに味つけの発想を広げていくには、しょうがやにんにくで風味をつけたり、和食という思い込みにとらわれずにバターでコクを加えたり、思い切ってベースのしょうゆを塩にかえてみるなど、身近なもので味つけの方向性を変えていくといいでしょう。

料理を全体像でとらえることが習慣化してくると、どこをどう変えればいいかを頭の中で展開できるようになってくるので、「食材はこうしたらどうだろう?」「香ばしさがほしいからごま油にしようかな」というふうに、アイデアがどんどん生まれやすくなっていきます。

おうちで食べる料理ですから、自分たちがおいしい、と思えることが一番大事。 定番料理だからといって食材も味つけも「こうしなくちゃいけない」というものはありません。まずはいつもの料理を料理の設計図を参考に全体像をとらえてみてください。そして「今日はどんなふうに食べたいか?」をイメージして、自分好みのひと品に仕上げてみてくださいね。

自由な発想できんぴらにチャレンジ!

ここまできたら、きっときんぴらをつくりたくてたまらなくなっていると思いますので(笑)たべドリのきんぴら入門ドリルをご案内いたします。基本的なきんぴらのつくりかたとアイデアの広げかたの入門編が書かれていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

次回は、これまでご紹介した料理・味つけの公式や料理の設計図の連載記事 をふまえた、「レシピの読み方」についてのお話をお届けしていきたいと思います。

それではまた〜。

料理にチャレンジしたくなったらたべドリの「料理の入門ドリル」へ

たべドリは、クックパッドが提供する料理のトレーニングドリルです。レシピには載っていない料理の発想法やテクニックを学べるスキルアップドリルを多数公開しています。 たべドリで学んで、アイデアの広げかたを身につけよう!
料理の入門ドリルはこちらから
アプリのインストールはこちらから(iOSのみ)

編集部おすすめ
クックパッドの本