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コラム

毎日のごはん作りがす〜っと楽になる「ベース菜」って何だ?【足立洋子さんのごはんの作り方講座②】

著書「かんたん が おいしい!」(新潮社刊)が10万部を超えるベストセラーになった足立洋子さん。おいしい料理は簡単に作れるのよ!と言う彼女に日々のごはん作りが楽になるとっておきレシピを教えてもらいました。

毎日の献立作りにはベースになるもの=「ベース菜」が1つあるだけで、気持ちがすーっと楽になる♪

(c)新潮社写真部
先月クックパッドに初登場して、さまざまなメニューに展開できる、しょうゆ:みりん=1:2のてりたれが大反響だった足立洋子さんくわしくはコチラ)。著書「かんたん が おいしい!」」では、「シンプルで余白が多くなっちゃう」と編集担当者にいわれたほどの、簡単レシピなのが人気の秘密です。

「毎日のごはん作りは、簡単じゃないと続かないでしょう! 毎日のごはんのベースになる素を作っておくと、料理する気持ちがとても軽くなるんです」

献立を考えるたびため息、毎日毎日ごはんを作るのがとっても憂うつ…なんて声が、確かによく届きます。

「あれしなくちゃ、これしなくちゃと人は追いかけられると楽しくないでしょう。だから、ちょっとだけ先を見通して仕込んでおくだけで、気持ちに余裕が生まれますよ」

ただ常備菜って、仕込みが大変でそれだけで時間をとられたり、食べ続けなければならずに飽きてしまうことになりがちなんですが……。

「ベース菜はあくまでも、おかずのベースになるもの。主菜にも、副菜にも、隠し味にもなると、いろいろなお料理に展開していけるので飽きることもありません。もちろん、作り方は簡単なことが必須条件ですね」

そこで、今回は、足立家になくてはならないという、そして著書の中でも最も人気のベース菜の1つである「玉ねぎのドレッシング漬け」を教えてもらいました!!

酢と油=1:2。家にある材料だけでできる!玉ねぎのドレッシング漬け

【玉ねぎのドレッシング漬け】

(c)新潮社写真部
●材料(2カップ分 )
玉ねぎ…1個
ドレッシング{酢1/4カップ、サラダ油1/2カップ、塩大さじ1/2、こしょう少々}
●作り方
1.玉ねぎをスライスし(スライサーを使ってもよい)、さっと水につけ、水を切る。
2.ドレッシングの材料をボウルに入れて混ぜ、玉ねぎを入れる。
3.保存容器に入れて冷蔵庫で1ヶ月以上もちます。最後液だけ残ったらドレッシングに。

※酢と油は1:2の割合で
※玉ねぎのにおいがつくのでプラスチック製でなくガラス製や瓶の保存容器を専用に使用するのがおススメ

スライスしたトマトにのせるとトマトサラダに。生ハムとあえると、おもてなし風マリネに。じゃがいもとベーコンを炒めてから玉ねぎのドレッシング漬けを入れるとジャーマンポテトサラダに。ほら!どんどんバリエーションが広がります。

「ちなみにお酢は、穀物酢、米酢、もっとまろやかなタイプなど各家庭の好みに合わせて選んでくださいね」

みんなに知ってほしい、おいしいポテトサラダを作るコツ

この玉ねぎのドレッシング漬けを使ってぜひ作ってみてほしいのが「ポテトサラダ」だと足立洋子さんはいいます。

(c)新潮社写真部
「ドレッシング漬けを使ったポテトサラダは、玉ねぎの奥深い味とマヨネーズを少なめにできるのでおススメです。何日か保存したかったら、じゃが芋をマッシュして使うのがポイント。そうすると冷蔵庫で数日保存してもおいしさを保てるんですよ。ポテトサラダの嫌いな方もこれなら好き!と言ってくれた、自信の一品なんです」

ベース菜1つで…と侮るなかれ。献立を考えるのも、料理を作るのもこの1品をベースにみるみる展開するから、料理の時間が驚くほど楽しく変わっていくんです。調理時間5分、家にあるもので完成!のこの玉ねぎのドレッシング漬けを作ってみたら、その変化を絶対実感できるはずです。

取材協力:

足立洋子さん(オフィシャルサイトはこちら)

1951年北海道函館市生まれ、苫小牧市在住。自由学園女子最高学部卒業。会員数2万人の「全国友の会」の“料理の達人”として、30年以上、小学生や新米ミセスにむけた料理教室、おもてなし料理講習の講師をつとめている。 2013年9月に新潮社から「かんたん が おいしい! スーパー主婦・足立さんのお助けレシピ」が発刊。現在10万部を超えるベストセラーに。著書では今回紹介した玉ねぎのドレッシング漬けを使ったレシピ6品や、その他のベース菜(チキンライスの素、ホワイトソース、特製肉みそとそれらの展開レシピ)が掲載されている。 「かんたん が おいしい!」購入はこちら

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