【料理研究家が教える作りおきのコツ】毎日のごはんはラクにおいしくしたいけど、忙しくてなかなか難しい……。そんな方におすすめするのが「作りおき」。でも、どこから始めたらいいの?という方に、作りおきのプロで料理研究家・鈴木美鈴さんが、これを知っていればできる! 食べ応えのある「主菜おかず」の作りおきアレンジ術をお届けします。普段の献立にも役立ちそうな調理法や手順などのアイデアも必見です。
夏の疲れがたまっている時期。しっかり食べたいけれど、暑い時期は長時間台所に立ちたくないというのも本音ですよね。また、新生活スタートのタイミングである今こそ、作りおき習慣をつけておきたいですね。 今回は、そんなときにあると助かる「主菜のおかず」のアレンジ術を、作りおきの達人・料理研究家の鈴木美鈴さんに教えてもらいました。
まずはなぜ夏に作りおきおかずがあると助かるのか? 鈴木先生に伺いました。
「主菜の作りおきがあれば、副菜を切って盛り付けたり、パックから出して盛り付けたりするだけで、夕飯ができるので、支度がグッと楽になりますよ。
主菜おかずは簡単なものでも割と時間が掛かってしまうので、時間があるときや涼しい朝の時間帯に作り置きにしておくと、気持ち的にも楽になりますね」(鈴木さん)
夏にあると嬉しいのが、冷たいままそのまま食べられる作りおき。こちらでは、暑いときに気をつけるべき作り方や保存のポイントについて教えてもらいました。
作り方で大事なのは、「動物性のたんぱく質が含まれるものは、しっかり中まで加熱しておくこと」
保存のときは「必ず冷めてから冷蔵庫に入れるようにすること」。そして「油分が気になるものは、保存容器にペーパーを敷き、おかずがさめたらその上に置いて保存するとペーパーが油分を吸収してあまり脂っぽくならなくなります」(鈴木さん)
最後に暑くて料理する意欲がわかないという人に向けて、鈴木先生から応援メッセージをお届けします。
「暑くなってくると台所に立つのもひと苦労。毎日のことなので、なるべく快適に調理したいものですね。
私が暑い時期に実践しているのは、早朝に作りおきできるものは作って冷蔵庫に入れておくこと。野菜なども切って冷蔵庫で保存しておきます。早朝ならまだ涼しいので調理もはかどりますよ。それから家族が好きな物、食べたいものを作ること」です。
朝作りおきしておけば、ランチや夕食のときにもラクができますね。また、自分や家族が好きなものなら、作る気力もわくのもたしか。週に何日かは、そんな好きなものデーを作ってもいいかもしれません。今回のプロのテクニックも、ぜひ活用してみてください。
※ メイン写真は記事をイメージして選定させていただきました
保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
- 冷蔵庫で保存…常温での保存は避ける
- 清潔な保存容器を使用する…水滴や汚れは腐敗の原因に
- 取り分け用の清潔なスプーンなどで取り出す…口に直接入れるスプーンや手でさわるのはNG
- 作った日付を記しておく
- 冷蔵の場合は、2〜3日を目安に早めに食べきる
料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式アンバサダー。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪
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