【ドキュメンタリーレストラン ゼロ vol.16】出張料理人・ソウダルアさんが、日本中で日々失われていく食材をメインに据えた料理を考案し、そのレシピをお届けします。連載第16回目のテーマは、「ヨーグルト」。
賞味期限が近づいて焦ったことがある食品・食材というアンケートで、上位にランクインしてしまうこともある「ヨーグルト」。中途半端に余ってしまい、使いきれなかったという声もちらほら。今回はそんな「ヨーグルト」を、さまざまな料理に展開して、フードロスにつなげたいというソウダルアさんにレシピを教えていただきました。「朝ごはんにジャムと一緒にちょこっとなイメージのヨーグルトですが、実はいろんな美味しい料理もあるのです」。
プレーンヨーグルト 200g
きゅうり 1本
塩 小さじ1
クミンシード 小さじ1
白ごま 小さじ1
オリーブオイル 大さじ1
1. きゅうりを小さめに乱切りし、ヨーグルト、塩と一緒に和える
2. クミンシードと白ごまを包丁で軽く叩いたものとオリーブオイルをかければ完成
お好みのポテサラ 適量
ライタ 適量
ピンクペッパー お好みで
1. お好みのポテサラにライタをかける
2. ポテサラ:ライタが2:1くらいのバランスが推奨です
3. お好みでピンクペッパーをかければ完成
この他にも万能調味料「ライタ」は、カレーの付け合せはもちろんのこと、フライ全般もさっぱりとしながら味わい深くなるので、ぜひ、お試しくださいませ。
ヨーグルト 1パック(450g)
1. ざるにガーゼやキッチンペーパーを敷き、ボウルをかませて、ヨーグルトを入れる
2. 一晩おいて、水分が抜ければ完成
※出てきた水分はホエーと言います。こちらも別の料理に使いますのでとっておいてください。
水分が抜けたヨーグルトはとても濃厚で、まるでフレッシュチーズのような味わいです。そのまま、塩とオリーブオイルやジャムをかけたり、カレーやスパイス料理にも相性抜群ですので、いろいろお試しください。
そして、ぜひともつくってもらいたい一品は、
桃 1個
プロシュート(生ハム) 50g程度
ギリシャヨーグルト 100g
EXVオリーブオイル 大さじ1〜2
1. 桃をお好みの形にカット、プロシュートを食べやすいサイズにちぎる
2. 器にギリシャヨーグルトを置き、桃、プロシュートを盛り付け、EXVオリーブオイルをかければ完成
※桃以外にも季節の果物なら、なんでも合いますので、いろいろ試してみてください。
さきほど、ギリシャヨーグルトをつくった際にでた水分は「ホエー」といい、一見、色も薄く、味もあまりないですが、実はたんぱく質、ビタミン、カルシウムは牛乳と同じくらいあるので食べない手はないのです。
豚バラ 300g程度
ホエー 150cc
※ヨーグルト1パックで大体、このくらいの量が取れます。多少前後してもOK
塩 小さじ1
白だし 大さじ3〜4(10倍濃縮のもの)
水 150cc(ホエーと同量に合わせて)
お好みの野菜 適宜
1. 豚バラ肉を5cm角にカットして、ホエー、塩、白だしと一緒にジップロックに入れ、一晩おく(時間がない場合は2時間程度でもOK)
2. 手鍋に中身と水を入れて、中火であたためる
3. 沸いてきたら、弱火にし、1時間ほど煮込む
4. 火を消し、蓋をして、30分ほど置く
5. 添える野菜を鍋に入れ、火が通れば完成
大容量のヨーグルトを買っても、さまざまな料理をつくることができれば、たっぷりおいしくいただけます。ホエーも含めて栄養満点のヨーグルト。余すことなく使いきれれば、それもまた、ドキュメンタリーレストラン。 ぜひ、あなたのおうちでも開店してください。
大阪生まれ。5歳の頃からの趣味である料理と寄り道がそのまま仕事に。“美味しいに国境なし”を掲げ、日本中でそこにある食材のみを扱い、これからの伝統食を主題に海抜と緯度を合わせることで古今東西が交差する料理をつくる。現在は和紙を大きな皿に見立てたフードパフォーマンスを携え、新たな食事のあり方を提案中。
【フードパフォーマンス映像】https://vimeo.com/275505848
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