【ドキュメンタリーレストラン ゼロ vol.17】出張料理人・ソウダルアさんが、日本中で日々失われていく食材をメインに据えた料理を考案し、そのレシピをお届けします。連載第17回目のテーマは、「パン」。
賞味期限が近づいて焦ったことがある食品・食材というアンケートで、上位にランクインしてしまうこともある「パン」。食べきれずに袋の中でさみしげにしている数枚を見かけたこと、誰もが心当たりがあるのではないでしょうか。そんな時は自分でパン粉をつくってみませんか? ハーブソルトやスパイスで香りをまとわせれば、新しい料理がたくさん生まれますよ!
余った食パンの耳や固くなったものを包丁でざっくりと切っていきます。せっかくなので、思いっきり粗めに。実はこれでもう、生パン粉の完成です。
ハーブソルト 小さじ2〜3(お好みのものでok)
生パン粉 50g
1. フライパンに生パン粉とハーブソルトを入れ、弱火で火にかける
2. 軽くゆすりながら、水分が抜ければ完成
3. 焦げ目がある方がお好みの場合はさらに炒める
※焦げ目がつきはじめると一気に焦げるので、危ないと思った時はお皿に移して、フライパンを一度、冷ましてください
カレー粉 小さじ1〜2(お好みのものでok)
生パン粉 50g
つくり方はベースとなるハーブパン粉と同じです。
粉チーズ 小さじ2
粗挽き黒胡椒 小さじ1
ガーリックパウダー 小さじ1
生パン粉 50g
つくり方はベースとなるハーブパン粉と同じです。
サーモン 1パック(刺し身用の5,6切れのもの)
クリームチーズ 100g
ハーブパン粉 大さじ2〜3
EXVオリーブオイル 適宜
パセリ 適宜
1. クリームチーズを高さを出しながら、皿におきサーモンを巻きつける
2. ハーブパン粉、EXVオリーブオイル、パセリをかければ完成
じゃが芋 1〜2個
ベーコン 50g
カレーパン粉 大さじ3〜4
オリーブオイル 小さじ1
塩 小さじ1
1. じゃが芋をラップでくるみ、電子レンジ(600W)で3分加熱し、一口大にカットしておく
2. フライパンにオリーブオイル、ベーコンを入れ、中火で炒める
3. ベーコンに焦げ目がついたら、じゃが芋を入れ、軽く混ぜ合わせたら、塩を振り、さらに炒める
4. 塩が馴染んだら強火にして、カレーパン粉を加えて完成
スパゲッティ 100g(太め推奨)
オリーブオイル 大さじ2
アンチョビ 1切れ
パスタ湯 50cc程度
生パセリ 大さじ2(乾燥の場合は大さじ1)
ガーリック&チーズパン粉 大さじ3〜4
1.パッケージの表記を参照にスパゲッティを茹でる
2.フライパンにオリーブオイル、アンチョビを入れ、弱火にかけながら、アンチョビを潰す
3.スパゲッティが茹で上がったら、フライパンに移し、パスタ湯とパセリを入れる
4.中火にし、混ぜ合せる
5.水分と油分が合わさって、白く濁り、とろりとしスパゲッティに絡んできたら、出来上がり
6.お皿に移し、パン粉をかければ完成
※「貧乏人のスパゲッティ」のネーミングには諸説あり、レシピもいろいろあります。ぜひ、検索してみてください
この他にもサラダにかけたり、グラタンやドリアにかけたりと汎用性が高く、食感と香りが加わるので、日々の食卓に華やぎが生まれます。
ただ、もったいないではなく、愉しくおいしくいただく。それが、ドキュメンタリーレストランの醍醐味です。今宵もまた、あなたのおうちに素敵な食卓が生まれることを願っております。
大阪生まれ。5歳の頃からの趣味である料理と寄り道がそのまま仕事に。“美味しいに国境なし”を掲げ、日本中でそこにある食材のみを扱い、これからの伝統食を主題に海抜と緯度を合わせることで古今東西が交差する料理をつくる。現在は和紙を大きな皿に見立てたフードパフォーマンスを携え、新たな食事のあり方を提案中。
【フードパフォーマンス映像】https://vimeo.com/275505848
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