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副菜

つるもち太麺と痺れる辛さにハマる!「麻辣湯」にブームの兆し

クックパッドニュース編集部

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【“クックパッド芸人”藤井21のソロ飯 vol.43】クックパッド芸人を自称し、自らのキッチンに1000品以上のレシピを掲載している「藤井21」さん。一人(ソロ)で作って一人で食べるという「ソロ飯」を日々楽しんでいるそう。藤井21さん自作のおすすめレシピと、悲喜こもごものエピソードをご紹介します。

大多数の人間は流行り物が好きだ。今年の流行色は何色だとか、今話題のスポットはどこそこだとか、老若男女みなさま流行りものが大好きなんだなぁ…とちょっと引いて見てしまう。

そんな流行りが料理界隈にももちろんあって、ちょっと前にはみんなマリトッツォマリトッツォ言ってたし、何年か前は韓流ブームに乗ってチーズハットグとか韓国式フライドチキンなんかも流行っていた。

そう言えばタピオカ屋なんてそこら中に蔓延っていたけど最近あんまり見なくなったな。そうだタピオカの後に台頭した持ち帰りの唐揚げ屋さんも少なくなったな。まぁそのくらい料理界隈の流行り廃りも目まぐるしく変化しているのだが、個人的にここ数年やけに見かけることが多くなった料理がある。

それが「麻辣湯」だ。

麻辣湯と初めて出会ったのは10年前くらいだったか。看板に大きく3文字だけ「麻辣湯」とだけ書かれたお店は何屋だか判別もつかなかったけど、恐らく中華で辛い系の料理だろうと信じて思い切って入ってみた。かけられる言葉は中国語、そして店員さんはおろか他の客も全員中国人…あぁ東京にいて中国に迷い込んでしまったのかと僕は少し後悔した。

日本語が通じるのかと思案してオロオロしていたら、店員のお姉さんがもちろん日本語で注文の仕方を教えてくれた。

冷蔵のショーケースに小松菜、白菜、キクラゲ、鶏団子、海老団子、それと湯がいたモツ等の様々な食材が並んでいるので、そこから好みのトッピングをいくつか選んで渡すんだと、そして春雨の太さとスープの辛さを選んで待っていろと。しばらく中国語が飛び交う中で待っていると運ばれて来たのが麻辣湯だ。

見た目はタンメン的な感じだが、スープが赤いから辛いというのは分かる。恐る恐る食べてみるとこれがどうしてなかなか美味い。スープは野菜の甘み旨みが溶け込んでいて日本食にはない独特の薬膳のような風味と痺れる辛さがある。

でも辛いがあと引く辛さで、夢中で飲んでしまう。肝心の春雨は韓国料理のチャプチェなんかに使う太い芋の春雨なので、そのつるつるもちっとした食感がまた良い。麻辣湯、良いものを見つけてしまった。

そう思ったあの出会いが確か10年くらい前だったが、ここ数年で「麻辣湯」の看板をしょっちゅう見かけるようになった。見かけるようになって初めて気づいたが、麻辣ってなんか耳覚えがあるなと思っていたが麻婆豆腐の概念と同じだと思い出した。麻(マー)山椒の痺れる辛さと辣(ラー)唐辛子のヒリヒリする辛さ。この2つの辛さがあるのが本格的な麻婆豆腐の要素だというのを子どもの頃に漫画で読んだ事がある。

なるほど麻婆豆腐なら日本人に馴染みがあるし受け入れやすいに違いない。と言うことはレトルトの麻婆豆腐をちょちょいとアレンジしたら麻辣湯が出来るんじゃないか?

『本格麻辣湯(マーラータン)風春雨麺』

そう言えば、最近町中華から派生した本格中華を出すガチ中華というのが流行ってるらしいしなるほど麻辣湯も流行るに違いない。

と言うわけで私は今後麻辣湯が流行ったら「こんなに有名になるから知っていたんだよ。もう皆んなの麻辣湯になっちゃったんだね」とよくいる私だけは昔から知ってたという何の意味もない事を言う人になります。麻辣湯は流行る。

藤井21(ふじいにじゅういち)

料理と笑いで天下を目指す男性ピン芸人。
埼玉県東松山市出身。東松山のやきとりを愛し、東松山市親善大使「東松山市應援團」の一員。食品衛生責任者の資格を持ち、クックパッドには1000以上のレシピをアップしている。日本テレビ系列『ウチのガヤがすみません!』などに出演。

>>オフィシャルブログ「良い香りのある生活

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クックパッドニュース編集部

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