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コラム

「夏休みのお弁当作り」に絶望…全てを手放してみた結果がすごかった

夏休みが始まると、子どもを学童保育に預けるという家庭も多いでしょう。そうなると、「お弁当作り」という大きなタスクが加わることになります。ただでさえ、仕事と普段の生活で忙しい日々を送る中、毎朝いつもよりもさらに早起きをしてお弁当作りをするのはかなりハードなもの…。そこで、編集部スタッフが思い切って「家事代行サービス」を頼んでみることにしました。

夏休みのお弁当作りの大変さに追い込まれていく…

音声プラットフォームアプリ「Voicy」で配信中の「クックパッドニュースラジオ」でも話題になった、子どもの夏休み中のお弁当作りの大変さ。私、編集部スタッフNにも小学生の娘がいるのですが、夏休みのお弁当作りが始まると、お弁当の献立を考えたり、買い出しに行ったり、いつもより早起きをしたりと、やらなければいけないことが一気に増える。さらに、お盆前で仕事もかなり立て込んでくるので、「もうこれ以上は無理!」となってしまいます。

クックパッドが行った「夏休みのお子さんのごはん作りに関するアンケート」でも、小学生から高校生のお子さんがいる方の8割(79%)が「夏休み中は料理の負担が増える」と回答。

特に「昼食(弁当含む)の負担が増える」と答えた人が最も多く7割(71%)を占め、半数近く(44%)が「毎日作っている」とのことでした。

父親も一定数は作ってはいるものの、8割(82%)は母親がいまだに夏休みの料理を担当していることもわかりました。

ただでさえ忙しい毎日にお弁当作りが加わることで、肉体的にも精神的にもどんどん追い込まれていく中、夫や子どもに対してイライラしている自分も嫌に…。そんな状況を打破するべく、「もういっそのこと全てを手放してしまおう!」と決断。思い切って「家事代行サービス」を頼んでみることにしました。

「家事代行」の基本的な料金プラン

まず、数社の家事代行サービスを比較して検討してみました。ベースとなる基本料金は、1時間あたり3,000~4,500円程度が相場。中には1時間あたり2,000円以下のところもありました。実際には1回あたり2~3時間から依頼可能であることが多いようです。仮に2時間の依頼をすると基本料金として1回あたり6,000円〜9,000円、プラスして交通費などの諸経費がかかります。

調べた数社の中から1社に登録をして、さっそく依頼をしてみました。ところが、あとは来てもらうだけかと思いきや、なかなかマッチングしない!家事代行スタッフの空いている日時で依頼をしてみるも、それはまだ仮予約の状態。そこから正式に承諾してもらえたら初めて依頼が成立するシステムなのです。すぐに来てもらおうと直近の日時で依頼したためか、「病院に行く予定がある」「3時間以上でないとお受けできない」「前後に別の依頼がある」などとさまざまなパターンで断られてしまいました。

それでも、折れそうな心をなんとか奮い立たせ、依頼を数回くり返してようやくマッチング成功!3時間の料理作りおきプランで来てもらえることになりました。

「家事代行」に来てもらう前の準備

家事代行に来てもらうまでの準備としては、まず「基本的な食材や調味料を用意しておく」こと。家にあるものでも作ってもらえますが、挽肉、豚肉、鶏肉、ウインナー、ほうれん草やじゃがいも、にんじん、玉ねぎやキャベツなど、我が家でよく使う食材は調達しておきました。次に、「家族の苦手な食材や好みの味付けなどは事前に伝えておく」こと。

そして、「最低限の片付けはしておく」こと。家事代行サービスの人は汚れた家も見慣れているはずなので、きれいに片付けるのは潔く諦めました。ただ、いつもソファーに山盛りになっている洗濯物だけは、寝室に移動させておきました。

「家事代行」の当日の流れ

いよいよ家事代行をしてもらう当日。指定の日時にスタッフさんが到着し、すぐさま食材と調理器具を確認していきました。ここで盲点だったのが保存容器。普段は作りおきをしない我が家には保存容器があまりなかったため、必死にかき集めました。こちらも事前に準備しておく必要性はあるでしょう。

料理を初めて3時間。あっという間に8品が完成!しかも、使った調理器具やコンロはきれいに掃除されている上に、放置していた我が家の朝食の食器まで一緒に洗ってくれていました。

その後、料理の簡単な解説と日持ちについての説明をして、代行スタッフさんは時間きっかりに帰っていきました。作りおき料理の保存容器が詰まった冷蔵庫を見て、「作らなくていい」という安心感から気持ちがとても軽くなりました。

翌朝からはお弁当作りのやり方を大幅にチェンジ!基本的には作りおき料理を温め直して弁当箱に詰めるだけ。ご飯もあらかじめお弁当用にラップで包んでおいたものを温める形に切り替えました。

ちなみに、豆腐の3Pパックの空容器にラップを敷いてご飯を詰めると、適量かつ同じ大きさのご飯が作れて冷凍庫にスッキリと収まります。

お弁当作りが「温める」「詰める」だけとなり、所要時間も驚きの10分足らず!いつもの半分以下の時間になり、心に大きなゆとりも持てるようになりました。

作ってもらった8品の料理を日持ちがしないものから活用し、うまく組み合わせながら5日間を乗り切りました。

事前に味の好みも伝えてあったため、家族みんなが大満足。ところが、普段料理をしない夫は「3時間で8品って、コスパはどうなの?味は、まぁ普通かな。」と継続にはやや懐疑的な姿勢でした…。(私的にはちょっとイラッとしたのはここだけの話。)

ただ、私としては家事代行を頼むメリットを十分に見出せました。何よりも大きかったのは、パプリカが好きではない娘がチーズとベーコンと組み合わせたことでペロッと食べたり、鶏肉を使った肉じゃががおいしかったりなど、他者に料理を作ってもらうことで、新たな気づきがあったこと。これにより自分のアイデアも広がり、料理のモチベーションも上がりました。

「家事代行」のメリット・デメリット

最後に、家事代行サービスを利用してみて感じたメリットとデメリットをまとめてみました。

<メリット>
・お弁当作りにかかる負担が圧倒的に減った。
・家にある食材で献立を考える労力がなくなった。
・夏場の暑いキッチンで調理や片付けをしなくていい。
・心にゆとりができて、家族に優しくなれる。
・作りおきおかずも兼ねたことで、夕飯の支度が早くなり、家族と一緒に楽しく食事ができる。
・新しい料理のアイデアを吸収したり、気づきが得られたりする。

<デメリット>
・マッチングがすぐに成立するとは限らない。
・食材の準備、冷蔵庫の整理、家の掃除などの準備は必要。(追加料金を払えば解決できる)
・費用がかかる。

今回の依頼でかかった費用は、3時間で8品を作ってもらい9,500円ほど(手数料・交通費込み)。決して安い金額ではないですが、明らかにメリットの方が大きいと感じました。そして、毎日料理をしている私は、外注するとこれだけ費用がかかることをやっているのだと、自分を褒めてあげたくなりましたよ。

家事代行サービスを毎日のように活用するのは難しいでしょうが、忙しいときや自分にご褒美をあげたいときなどには頼んでみてもいいのではないでしょうか?月に1回依頼するだけでもかなり負担は軽くなるので、たまには思い切って全てを手放してみてくださいね。

TOP画像提供:Adobe Stock

<データ引用元>

【夏休みのお子さんのごはん作りに関するアンケート】

調査期間:2023年7月26日(水)〜 2023年7月31日(月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:クックパッド利用者 604名

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