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コラム

給食の「牛乳」と「ご飯」は本当に合わない?味覚センサーで検証!

牛乳とご飯は相性が悪い?

給食で一緒に出てきた牛乳ご飯。しかし、この2つは相性が良くないという意見もあり、給食で牛乳を出さなくなった地域もあるほどです。牛乳とご飯は本当に相性がよくないのでしょうか。食べ物の味覚を数値で表せる味覚センサー「レオ」を用いて調べてみましょう!

相性の良さは「味の違い」にある

味覚センサー「レオ」で味覚を分析することで、食べ物の相性を「相性度」として数値で表すことができます。 レオを使ってご飯、牛乳、比較対象として緑茶の味覚をそれぞれ分析し、相性度を出した結果はこのようになりました。

80点を切ると美味しいとは言えない組み合わせになりますので、97点の緑茶はお米との相性が良く、73点の牛乳は相性が悪いと言えます。

なぜ牛乳とご飯が相性がよくないのでしょうか。それは、味覚が似ているからです。 牛乳とご飯の結果を比べてみると、どちらも甘味が強い味覚となっています。一方お茶は苦味と旨味が強く、ご飯とは異なる味覚を持っています。

人間は異なる栄養素・味を1回の食事で摂取するようになっているので、似た味を合わせる理由がないのです。たとえば、コーヒー(苦味)とケーキ(甘味)、お酒(酸味・苦味)とおつまみ(塩味・旨味)といった具合に。常に異なる味を組み合わせるのがおいしく味わうコツなのです。

著者:味博士

味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。

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