四季が豊かな日本は、野菜の旬も移り変わります。そんな野菜の旬の楽しみ方を子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。親子で語る季節のお便りシリーズ、12月の野菜についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
うさぎが大好きな野菜、にんじん。昔は子どもが苦手な野菜ナンバーワンだったんだ。じつは昔と今ではにんじんの味が違っていて、昔のものは青臭いニオイがして、今のにんじんより甘くなかったんだよ。にんじんを作っている人が食べやすいように工夫して、今みたいな味になったんだって。
濃いオレンジ色で、細長い。大根よりもずっと小さいね。
土の中にできる。
大根と同じように生でも食べられるけど、煮たほうが甘くなる。シチューやスープ、煮物がおいしいね。
大根とにんじん、どちらも一年中手に入る野菜の種類ですが、どちらも本来の旬は冬。今の時期の大根とにんじんは、甘味が増していっそうおいしくなっています。
甘味といえば、品種改良された今のにんじんは臭みがなくなり、甘くて食べやすくなりました。子どもにとって「にんじん=苦手」だったのは今は昔。それもこれも生産者の努力によるもの。この機会に、ふだん野菜を作ってくれている人々への感謝の気持ちを、子どもに伝えたいですね。(TEXT:松崎祐子)