【今日からはじめるスパイス&ハーブ入門vol.1】最近、近所のスーパーでも手に入りやすくなってきたスパイスやハーブ。でもいまいち使い方がわからない……。そこで、ハーバルセラピストが初心者向けにスパイス&ハーブの使い方をご紹介! 普段の料理を手軽にワンランクアップしてみませんか? 第1回目は、独特な香りでおなじみの「シナモン」をご紹介します。
お菓子やドリンクなどでおなじみの「シナモン」。独特の香りが特徴的で、好きな人も多いですよね。
そんなシナモンは、クスノキ科の木の皮から作られる香辛料です。生薬として使われるなど、様々な効能があると言われています。歴史がとても古く、旧約聖書にも登場するほど昔から重宝されている“スパイスの王様”です。
シナモンは血液循環を高める、毛細血管の修復のサポートをするなどの効果が期待できます。毛細血管が元気になるとお肌が若返り、目の下のクマやくすみもきれいになるかもしれませんね。
また、シナモンの効能として外せないのが、強力な「抗菌・抗真菌・抗ウイルス」作用です。その強さは古代エジプトではミイラ作りに使われたほど。マスクが手放せない昨今には嬉しいですね。ほかにも、消化機能を促進したり、血糖調節といった作用も期待できます。
アップルパイやシナモンロールなど、洋風スイーツに使われることが多いシナモンですが、実は、日本でも昔から京都の有名お菓子や「ニッキアメ」に使われてきた側面も。そんなシナモンを、日々のスイーツや料理に手軽に活用できるレシピを紹介します。
シナモン単体では積極的に使ったことがない人も多いかもしれませんが、インドカレーとセットで飲むことの多い「チャイ」にも使われています。意外なところでは、お正月に飲むお屠蘇(とそ)にも。また、身近な調味料であるカレー粉やガラムマサラ、ソース、ケチャップなどにも欠かせないことから、実は馴染み深いスパイスとも言えます。
甘いものと相性が良いので、気になったものにちょっとふりかけてみると、味に深みが出て新たな発見があるかもしれませんよ。
ほかにも、リース飾りやスティックを組み上げてコースターを作ったり、香りを活かしてラッピングに使用されたりと、多彩な使い方ができるのも魅力です。
体調管理に慎重になるこの時期。身近なスパイス、シナモンをぜひ活用してみてくださいね。
※シナモンは、妊娠中の人は摂り過ぎに注意が必要です。シナモンに対してアレルギー反応を呈する人もいますので、不調を感じたときには摂取を控えるようにしましょう
画像提供:ピクスタ
ハーバルセラピスト。北海道生まれ。都会に憧れ上京しつつも北の大地への望郷の念を捨てられず、現在札幌在住。東京でハーブの師匠に出会い、ハーバルセラピストの資格を取得。生活や料理にささやかに活用しながら日々過ごしております。