【意外と知らない料理のキホンvol.7】料理をしてみると、知ってるようで知らなかったことが意外と多くあることに気づきます。食材の下ごしらえや、切り方、保存法など、ちゃんと教わったことはなかったけど「それ知りたかった!」という料理のキホンを、管理栄養士の永吉みねこさんに教えていただきます!
パパっと作れる炒めものですが、お肉が硬くなったりパサついてしまったりする事はありませんか? 今回はお肉をやわらく炒める簡単なコツをご紹介します。
熱いフライパンに冷たいお肉を入れると、お肉がぎゅっと縮こまって硬くなってしまうことがあります。お肉の縮みを防ぐために、初心者の方におすすめなのが「コールドスタート」。お肉と油をフライパンに入れてから火にかければ、縮みを防ぐことができます。
お酒にはお肉をやわらかくする働きや、臭みを消してくれる働きがあります。コールドスタートで火をつけて、お肉からジューと音がしてきたら、お酒を入れて炒めるとふっくら仕上がりますよ。
お肉と野菜を炒める時に、お肉が炒めあがってから野菜を入れるとお肉はどんどん硬くなっていってしまいます。野菜の種類や量にもよりますが、お肉に6〜7割火が入ったら野菜を入れてOK。野菜が炒めあがるのと一緒にお肉にも火が入るので、硬くなるのを防ぐことができるんです。
お肉をやわらかくする方法のひとつが下味をつけること。特に、塩こうじや味噌などの発酵食品にはお肉をやわらかくしてくれる働きがあります。お肉をビニール袋に入れ、発酵食品などの調味料をよく揉み込んでから炒めます。
下味を漬けたお肉は焦げやすいので、やはりコールドスタートがおすすめ。下味を漬けたお肉は肉汁を逃しにくいので、途中でお酒を入れなくてもジューシーに仕上がりますよ。
今回のポイントを意識していただけたら、初心者さんでもふっくらやわらかなお肉の炒めものを作ることできます。炒め時間節約にもなるので、時短にもなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
画像提供:Adobe Stock
フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は1400以上。
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