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コラム

グルメ系TikTokでフォロワー数国内1位!800万人が注目する「バヤシ」って知ってる?

世界中から投稿されたショートムービーを見ることができるアプリTikTok。数多くの人気TikTokerがさまざまな配信をする中、グルメ系チャンネルで国内フォロワー数1位の約800万人ものフォロワーを集める注目のTikTokerバヤシさん。バヤシさんが配信する動画は、「低糖質料理を作って食べる」がコンセプト。今回はそんなバヤシさんに、低糖質料理についていろいろ聞きました。

YouTubeのためにはじめたTikTokが大ブレイク

――バヤシさんが、TikTokをはじめたきっかけはなんですか?

2019年10月にYouTubeをはじめました。でも、YouTubeを投稿しているだけでは、なかなかチャンネル登録者が増えないので、集客のためにしぶしぶTikTokをはじめました(笑)。ところが、2020年3月にTikTokのほうが先にバズって、TikTokが楽しくなっていきました。

実は、YouTubeのチャンネル登録者が1万人になったところで、アカウントを乗っ取られてしまったんです。乗っ取られてからは、TikTokのために撮影するようになりました。その転換が功を奏して、YouTubeの登録者数はアカウントが乗っ取られる前よりも早いペースで増え、TikTokは800万人もの方にフォローしてもらえるようになったんです。

――低糖質料理を作って食べるというコンセプトで配信をしているのはなぜですか?

大学を卒業後、吉川メソッドという筋トレと糖質制限を指導するプライベートジムで、パーソナルトレーナーとして勤務していました。そこで、糖尿病治療をしている江部康二先生の糖質制限食を学びました。糖尿病だけではなく、ダイエットにも優れた食事療法なので、ジムのお客さまにも提案していました。


痩せるためには、どういう食事制限が良いとか、筋トレの効率化など、自分の生活にも実際に取り入れながら身につけてきたものを、動画のコンセプトにしています。当時は、咀嚼音動画(ASMR)の人気が高く、さらに糖質制限食でASMRをやっている人がいなかったので、興味を持ってもらえたのではないかと思います。

普段の食事は毎日自炊。糖質制限のため外食はなし!

――動画を見ていると、すごくお料理が上手ですよね! 普段からお料理をされているのでしょうか?

YouTubeをはじめた頃は、玉ねぎのみじん切りもできなかったんです。とても動画に載せられるようなレベルではなくて苦労しました。YouTubeをはじめたからには料理も上達したくて、いろんな方の料理動画を見て勉強しました。かなり集中して練習をしたので、上達も早かったと思います。

また、トレーナー時代にお客様から豆腐とひき肉を混ぜて作ると良いよ、など料理に関するアドバイスをいただいて実際作ってみたりしました。普段から糖質制限をしているので、毎日自炊をしていますが、私生活での食事は、自炊と言っても豚ひき肉を炒めたものばかり食べています(笑)。

――私生活でも低糖質料理を中心に生活されているんですね。

「中心に」ではなく、低糖質料理しか作っていません(笑)。トレーナーだったときから考えると、5,6年は糖質の塊は食べていないですね。僕の動画では、ときどきパンが登場しますが、それも低糖質パンを使っています。揚げ物のパン粉も、低糖質パン粉を使ったり、小麦粉の代わりにおからパウダーを使ったり、代用できるものは全て低糖質商品を使用しているんです。

トレーナーだったときに、正しい糖質制限食について学び、実践して、健康にも美容にもベストな食事という確信があるので、自分のライフスタイルとして確立しています。チートデイとかもないので、これだけ徹底している人はごく稀だと思います。

――動画の中で紹介されていた、バターの丸揚げに衝撃を受けました。低糖質を徹底していても、バターの脂質をあれだけ摂るのは体に影響はないのでしょうか。

動画用のインパクトを求めたものなので、普段からバターの丸揚げを食べているわけではないですが(笑)。脂質はホルモン生成の材料になりますし、とらないと満足感を得られないんです。ダイエットのしすぎで生理が止まってしまったという話や、肌荒れ、髪がパサパサになったという話はよくあると思います。それは、脂質をとらないことで起こる現象なんです。

僕はトレーナー3年目に、脂質はいくら摂取しても大丈夫という情報にアップデートし、実際に自分の食生活に取り入れてみました。正しい糖質制限では、脂質は無制限であるべきなんです。ただ、脂質は無制限とはいっても、糖質を制限して脂質をしっかりとれば正常な満足感を得ることができるので、脂質を食べ過ぎるということは難しいと思います。また、脂質の質には注意した方がいいので、マーガリンやショートニングに多く含まれるトランス型脂肪酸は健康のために避けるべきだと思います。

手間ひまをかけずインパクトのあるメニューを作る

――バヤシさんおすすめの低糖質料理レシピをご紹介していただきたいです。

おうち時間が増えたときに考えたバヤシの時短メニューです。試作ではパン粉を使っていたのですが、最終的にはそれを省き必要最低限のもので作りました。フライパンで食材をこねるので洗い物も減らせて時短になる、忙しい人にもオススメなメニューです。ぜひ試してみてください。

それは反則ハンバーグ

【材料】

・玉ネギ 1/2個
・合い挽き肉 100g
・絹豆腐 1/2丁
・卵 1個
・コンソメ 小さじ1
・塩胡椒 少々
・ピザ用チーズ 適量(糖質は0ではないけれど低糖質)
・ケチャップ 適量(カロリーハーフ)
・ウスターソース 適量(糖類オフ)

【作り方】

1.玉ネギをみじん切りにする
2.フライパンに移す
3.卵,合い挽き肉,絹豆腐,コンソメ, 塩胡椒を入れて混ぜる
4.ウスターソース,ケチャップ,チーズをかける
5.蓋をして10分中火でグツグツさせて、火を止めて5分放置
→完成

糖質をやめられず自己嫌悪に陥った経験も

――糖質制限をしたいと思っていても、なかなか制限ができないと悩む人も少なくありません。バヤシさんはどのように糖質制限生活に慣れていったのでしょうか?

僕も、決してスムーズに糖質制限生活をはじめられたわけではないんです。糖質って、思っている以上に中毒性があるんですよね。あるマウスの実験では、94%のマウスがコカインより糖質に中毒性を示したというデータもあるそうなんです。パーソナルジムのトレーナー時代、お客さまに糖質制限を薦めておきながら、自分は休日に糖質をとって自己嫌悪になったりしていました。

――やはり、バヤシさんも糖質制限に至るまでには苦労をされているんですね。

以前はお酒を飲んだ後に、ラーメンを食べてしまったこともあります。翌日には、自己嫌悪だけではなく、不調やイライラが起こるようになり、「食べなければよかった……」という反省を繰り返した結果、糖質をとらなくなって今があります。

――そんな苦労を乗り越えてきたバヤシさんだからこそ、糖質制限についての発信ができるんですね!

糖質をとらないって、タバコをやめるよりしんどいんです。それだけ依存度が高いものということですよね。もう少し自分の知名度が上がっていけば、動画配信などを通してより多くの方に糖質制限についての正しい知識を伝えることができるんじゃないかと思っていますし、将来的にはそういったことをしていきたいと思っています。

今は、TikTokの動画をいかにバズらせるかを考えているので、短い動画の中でチーズやバターをたくさん使った「カロリー爆弾」とか「飯テロ」な料理ばかりですが、糖質を抑えているから実は糖質制限食なんですよね。

よく、視聴者の方からのコメントで「そんなものばかり食べて体調が心配です」と言われるのですが、僕は人一倍健康に気を遣っているんです(笑)。糖質はできるだけ避けて、毎日のように運動をしています。これが僕の動画投稿を始める前からのライフスタイルなので、健康にも美容にもベストだと考えています。低糖質生活に興味がある方は、僕の動画を見ると「こんな低糖質料理があるんだ!」と思っていただけると思うので、ぜひ見てみてください!

(TEXT:上原かほり)

バヤシ bayashi

元パーソナルトレーナー。2019年よりYouTubeにて動画配信をスタートし、2021年8月時点でTikTokのフォロワー数800万人の人気TikToker。グルメ系TikTokerの中で国内1位のフォロワー数を誇る。
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