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コラム

消化酵素が豊富な「大根」。しっかり摂り入れたいなら“大根おろし”にしよう

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.6】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

消化酵素の宝庫、旬の「大根」を上手に活用しよう

サラダや煮物など様々な料理に使える大根。の部分は淡色野菜で、ビタミンCやでんぷんを消化するジアスターゼなどの消化酵素が豊富に含まれています。の部分は緑黄色野菜。βカロテンやカルシウム、鉄分などを豊富に含んでいます。また、の部分には毛細血管を強くするビタミンPも含まれ、余すことなく食べたい野菜のひとつです。

消化酵素の働きを得るなら「生食」がマスト!

大根にはでんぷんを消化するジアスターゼの他、たんぱく質を分解するプロテアーゼや、脂質を分解するリパーゼなど様々な消化酵素が豊富に含まれています。これらは胃腸の働きを整える働きがあります。

この消化酵素の働きは加熱すると失活してしまうので、「生食」するのがマスト。なかでも皮ごと使った大根おろしがおすすめです。

大根おろしは「食べる直前」におろそう

大根おろしにするなら、みずみずしい新鮮な大根がおいしいです。辛めがお好きなら根っこの部分を。甘い大根おろしがお好きなら葉に近い部分がおすすめです。また、おろし方でも辛味を調整でき、大根を繊維に沿って縦に切り、円をかくようにおろすと辛味がでにくいといわれています。辛すぎた大根おろしは、お酢を加えると少しマイルドになりますよ。

大事なのは、「食べる直前におろす」こと! 時間とともに消化酵素は損失していきます。

部位ごとに使い分けて効果的に栄養摂取

いかがでしたでしょうか? 胃腸の働きを整える消化酵素をしっかり摂りたい時は、大根おろしなどの生食が一番です。葉に近い部分の方が甘く、根っこに近い方が辛味があるので、作る料理やお好みに合わせて使い分けてみてくださいね。

画像提供:Adobe Stock

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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